歌手の小林幸子が、10日に放送された日本テレビ系のドキュメンタリー番組『オレメンタリー』(24:59~25:29)で、現在の心境を語った。
10歳で歌手デビューし、1978年から2011年まで33回連続でNHK紅白歌合戦に出場。かつては「天才少女歌手・ひばり2世」と称された小林が、派手な衣装がきっかけで今ではネットを中心に"ラスボス"という愛称で人気を集めている。「誰かが私を"ラスボス"と表現したことがきっかけで、今私はかつてないほど、若者文化とコラボする機会を与えてもらっています」と感謝する小林。現在の仕事には、「今が人生で一番楽しいんだということを皆さまに知ってもらいたい」という思いが込められているという。
番組では、小林の握手会にも密着。会場には多くのファンが詰めかけ、中には小林を前に泣き出してしまう若者もいた。今年8月にはボーカロイド楽曲のカバーアルバム『さちさちにしてあげる♪』をリリースし、人気動画サイト主催のイベントなどにも積極的に出演するなど活動の幅を広げている小林。「それぞれの世代の子たちはそれぞれの文化を持っている。それに触れることはすごくいいことだと思う」と受け止め、演歌と歌謡の世界で生きてきた50年の経歴も「それはそれ」と割り切っている。
時にはトラックの荷台で歌うこともあるが、今の小林には「ステージが大きいとか小さいとかっていうことは私にとって全然関係ないんです。面白いって感じればどんなステージでも私はのぼります」「どう思われているのかっていうことを気にしだすと、万人全部が気になると思うんですよ。どう思われているかというよりは自分がどうしたいか」という強い意志がある。
そして、「私に会うのを楽しみにしてくれている人がいる限り、私も全力で楽しみたい」と意欲を示す小林。「自分が楽しんでなかったらお客さんが喜んでくれるわけがないんですよ。だから、自分が面白いと感じたことをこれからもどんどん楽しみながらやっていきたいと思います」と語り、カメラに向けて「人生は1回きりです!」と呼びかけていた。