ナレッジキャピタルとKMOは5日、「女性の就労・起業に関するアンケート」の調査結果を発表した。同調査は10月16日~19日の期間、20~59歳の男女5,000人を対象に実施された。
女性の約5割が「働きたい」と考えている
「就労意向」について、専業主婦の51.9%、有職女性の48.5%が「働きたい/働き続けたい」と回答。「起業意向」については20代女性の33.3%、30代女性の26.8%が「起業したい」と考えている。
「働く理由(複数回答/専業主婦対象)」に関しては、「収入を得ることで生活が楽になること」「自分の収入で自分の好きなことをできる」「自分の努力によって得られる正当な対価」「働くことで成長し、自分の自信につながっていくこと」が50%を超えた。
理想は「仕事と家事の両立」だが…
「『輝く女性』と聞いて思い浮かべるイメージ(複数回答)」は、「家事と仕事のバランスをうまく取って、両立できる女性」「仕事も趣味も一生懸命な女性」「バリバリと働くキャリアウーマン」がトップ3となった。
「理想の働き方(複数回答/専業主婦対象)」は「家事や子育てをおろそかにせず、家事と仕事を両立する」が73.0%で最多に。20・30代の専業主婦では「家事や子育てを夫や両親にサポートしてもらいながら、できる範囲で働く」という回答も多く見受けられた。
「家事や子育てをしながら働くことは大変だと思うか」という問いに対し、女性の約9割が「あてはまる」と回答。一方、既婚男性は女性ほど「両立は負担である」とは感じておらず、2割は「どちらとも言えない」としている。
「専業主婦が働けない理由(複数回答/専業主婦対象)」は、「仕事と家庭のバランスが取れるかどうかが不安」「時間が決まっている仕事は自由が利かない」「家事とのやりくりがうまくできるかどうか不安」「人間関係に不安」が上位。「夫が家事・育児と両立できないと反対するから」など、夫や子供など家族を理由に挙げる人は少なかった。
「働く女性が犠牲にしていること(複数回答/専業主婦対象)」では「子どもと一緒に過ごすこと」「休息・睡眠」が共に59.0%で最多となった。
企業のサポート環境は?
「女性が働くに当たって、政府や企業のサポートは十分だと思う」と考えている人は有職無職・男女を問わず1割程度で、半数以上は「不十分」だと回答している。また、有職女性の「職場で与えられている役割への満足度」について、「満足している」と回答した有職主婦は46.1%、有職未婚女性は29.7%であった。
専業主婦が持つ「女性が働くことに対するイメージ(複数回答/専業主婦対象)」は「家事や仕事をしながら働くことは大変だと思う」「男性より女性の方が適している分野があると思う」「女性が役職につくことは魅力に感じるが、大変だと思う」などに票が集まった。
年代別に見ると、年代が高くなるほど「女性の方が適している分野がある」「女性が働けば社会を変えられる」とポジティブな意見が多くなった。逆に20代は「男性と対等は無理」「女性は男性のサポート役」「女性は家を守るのが1番」といったネガティブな意見が強かった。