皆さんはPHSを覚えているだろうか。……っと失礼。まるで過去の出来事のような言い方をしてしまったが、もちろんPHSは今でも現役バリバリの通信機器だ。しかし、ガラケー同様にスマートフォンの勢いに押されて、すっかり影が薄くなってしまった感は否めない。しかし、そんな風に僕らが見ていなかった間に、PHSが驚くべき進化を遂げていたとしたら……。現在のPHS事情を調査してみた。

ストラップフォン2

昨年の機種になるが、まずはストラップフォン2から紹介したい。とりあえず外観を見てどう思うだろうか。

高級感あるストラップフォン2のパッケージ

開封!

こちらがストラップフォン2

普通だな、と思ったのではないだろうか。たしかに箱型の形状に取り立てて特徴があるわけではない。しかし、これが普通ではないのだ。ボタンの大きさに注目するとわかりやすいかもしれないが……。

おもちゃのような大きさ

iPhone6 Plusと比較するとよくわかる

小さっ!

そう、このストラップフォン2、めちゃくちゃ小さいのである。約32×70×10.7mmで重量約32g。フリスクとほぼ同じ大きさというのがひとつの売りになっている。iPhone6 Plusの重さをどう処理しようか悩んでいる身としては衝撃的なサイズだ。

側面。ロックスイッチ付き

天面。アンテナが収納されている

側面。赤外線ポートがある

底面。MicroUSBが挿せる

背面

もちろん、サイズがサイズだけに機能はある程度制限される。スマートフォンのように多機能ではないし、拡張性もない。しかし、逆にいえばそうした機能を必要としなければ、これほど便利な端末もないと感じる。電話やメールだけなら十分に使えるのだ。こうした割り切り方ができるのも、主流を外れたPHSならではといえるかもしれない。

液晶画面は小さいが見やすい

電話やメールなど基本機能は完備