レノボ・ジャパンは6日、法人向けワークステーション「ThinkStation P」シリーズの新モデルとして、シリーズの上位ラインナップとなる高性能ワークステーション「ThinkStation P700」ならびに「ThinkStation P900」を発表した。きょう体の設計から刷新しており、性能の強化だけでなく構成自由度やメンテナンス性も大きく向上している。本日より受注を開始。
ThinkStation P700、P900とも、ワークステーションに求められるダウンタイムの最小化や構成の自由度と拡張性を追求、各構成パーツを可能なかぎりモジュール化した「モジュラーデザイン・コンセプト」に基づく新設計が最大の特徴。モジュール化により、交換可能なパーツはほぼ完全にツールレスでメンテナンスできる。また、内部エアフローを新たにエアーバッフル方式で最適化することで冷却効率を改善し、システムファンの数を抑えられたことで、静音性も高めている。
P700のサイドカバーを外した写真。さらにCPU搭載部分の上にエアーバッフルカバーを装着する |
こちらはP900。同じくCPU上部にエアーバッフルカバーが着く。電源すらモジュール化しており、ツールレスでカセットを換える様に簡単に着脱できる |
CPUはIntel Xeon E5-1600 v3またはE5-2600 v3を最大2基搭載可能。メモリも最新の高速規格であるDDR4メモリを採用した。グラフィックスはNVIDIAのワークステーション向け最新GPUであるNVIDIA Quadro K2200やK5200、NVIDIA Teslaなどを搭載できる。また、プロフェッショナル用途での主要なアプリケーションでの動作に、ISV認証を取得している。
ThinkStation P700/P900の主な仕様は以下の通り。CPUがIntel Xeon E5-1600 v3/E5-2600 v3。GPUがNVIDIA NVS 310/315/510、Quadro 410/K420/K600/K620/K2000/K2000D/K2200/K4000/K4200/K5200/K6000(最大でK5200×3枚/P900)。メモリスロットはDDR4対応16基で、メモリ容量は最大512GB(P700は12基で最大384GB)。ストレージは最大10基(2.5インチの場合)とM.2 PCIe SSD最大4基(P700は最大2基)、ほかストレージはHDD、SSHD、SSD、M.2 SSD、Fusion IOより選択可能でSASも対応。OSはWindows 8.1 64bit、8.1 Professional 64bit、Windows 7 Professional 32/64bitより選択プリロード可能。
販売価格は構成によるが、P700が税別で327,000円~801,000円、P900が税別で416,000円~1,356,000円。