NECディスプレイソリューションズは6日、カラーマネジメント機能を搭載した4K対応31.5型ワイド液晶ディスプレイ「MultiSync LCD-PA322UHD-BK」と、84型モデル「MultiSync LCD-X841UHD」を発表した。11月17日から発売する。価格はオープンで、予想価格(税別)は31.5型「MultiSync LCD-PA322UHD-BK」が500,000円前後の見込み。84型「MultiSync LCD-X841UHD」は、設置などを含めて案件別の対応となる。

MultiSync LCD-PA322UHD-BK

MultiSync LCD-PA322UHD-BK

「MultiSync LCD-PA322UHD-BK」は、Adobe RGB相当の色域をカバーする31.5型ワイド液晶ディスプレイ。3,840×2,160ドット(4K)解像度に対応するIPS液晶パネルを採用し、光学フィルムの最適化で黒の締まりを改善。映像編集など、暗い環境で作業する場合の表示品質が向上している。液晶パネル面にはギラツキを抑える「アンチ・スパークリング・フィルム」を使用。

画像処理エンジンには「SpectraViewエンジン」を搭載し、3次元ルックアップテーブルと独自の色変換アルゴリズムにより、白色点 / 色域 / ガンマなどの調整がディスプレイ単体で可能だ。内蔵カラーセンサが秒単位で自動補正を行う「セルフカラーコレクション」や、ムラ補正機能(UNIFORMITY)など高度な機能も備える。

「マルチピクチャー機能」では、画面を分割して複数の入力信号を同時に表示可能。画面分割は2画面 / 3画面 / 4画面に対応する。1つの入力を最大4画面にコピーして表示し、異なるピクチャーモードで比較できる「リアルタイムプレビュー機能」も利用できる。「UHDアップスケーリング機能」では、入力信号の解像度が4Kに満たない場合、足りない画素を補間して表示する。

オプションのソフト「SpectraView II」とカラーセンサ「LCD-MDSVSENSOR3」を用いることで、高精度に色の調節やガンマ補正ができるハードウェアキャリブレーションをサポート。キャリブレーション目標値(輝度 / 色温度 / ガンマ)を設定するだけで、自動的にディスプレイの調節とICCプロファイルの作成 / 保存が行える。ベースデータの基準値を外部カラーセンサの測定値に書き換える「ベースキャリブレーション機能」にも対応。

そのほか主な仕様は、解像度が3,840×2,160ドット、視野角が上下左右とも176度、輝度が350cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が10ms(GtoG、RESPONSE IMPROVEオン時)。

映像入力インタフェースは、HDMI×4、DVI-D×2、DisplayPort×2。USB 3.0ハブのダウンストリームポート×3、アップストリームポート×2を装備。2W+2Wのステレオスピーカーを搭載し、スタンドのチルト角度は上30度/下5度、スイーベルが90度、150mmの高さ調節、ピボットが可能だ。本体サイズはW744.8×D301.6×H468.4~618.4mm、重量は約20.5kg。

MultiSync LCD-X841UHD

MultiSync LCD-X841UHD

「MultiSync LCD-X841UHD」 は、3,840×2,160ドット(4K)対応の84型ワイド液晶ディスプレイ。受注生産で提供される。「マルチピクチャー機能」により、2画面 / 3画面 / 4画面の画面分割に対応。ほかにも「リアルタイムプレビュー機能」やムラ補正機能(UNIFORMITY)などを搭載する。

NFCセンサを内蔵しており、対応スマートフォンなどをかざすことで、ディスプレイの設定情報 / 動作ログの読み出し / 書き込みが可能。電源がオフの状態でも使用できる。

主な仕様は、解像度が3,840×2,160ドット、視野角が上下左右とも178度、輝度が500cd/平方メートル、コントラスト比が1,400:1、応答速度が12ms(GtoG)。

映像入力インタフェースは、HDMI×4、DVI-D×2、DisplayPort×1。USB 2.0対応のダウンストリームポート×1、アップストリームポート×1と、10W+10Wのステレオスピーカー、制御用の10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN×1を搭載する。リモコンが付属し、本体サイズはW1931×D85×H1117mm、重量は約70.5kg。