2012年に日本でもANA、JALが出資する格安航空会社(LCC)が参入するなど、激戦市場となった航空業界。大手、新規参入に限らず、航空会社各社はこれまで以上にサービスの独自性が求められるようになった。

そんな中、2011年11月にシンガポール航空の出資により設立され、急成長を遂げているのが“スクート”だ。「WorldLowCostAirlinesAsiaPacific(アジア・太平洋地域世界LCC会議」が主催する“ベストLCCオブ・ザ・イヤー”に2012年、2013年と2年連続で選出されている。日本には2012年10月に台北経由での成田-シンガポール線をの就航を開始し、2015年前半をめどに関西国際空港、2015年中をめどに中部国際空港への就航を予定している。

スクートのWebサイト

“ローコスト”の名が付くとおり、LCCと言えば競争力となるのは第一に料金の安さにあるが、新規参入が相次ぐ中、プラスαがなければ生き残れないのも現実だ。いまや数ある航空会社の中でもLCCながら確固たる存在感を示しているスクートだが、航空会社らしからぬサービス展開が消費者の間で支持を得ているようだ。

同社では、若者たちや遊び心を忘れない大人たち、何より旅を大切に思っている人々のための航空会社であると謳う。そしてそうした人々の「新しい発見や出会いや体験があり、楽しめてこそ旅である」という考え方を社名に由来して“Scootitude(スクーティチュード)”と呼び、この概念をもとに様々なサービスを打ち出す。

具体的に他のLCCと異なる独自性は、まずは快適さだ。LCCと言えば、通常安い代わりにサービスも簡素で機体も古く、座席も狭いというイメージがあるが、スクートではエコノミーとビジネスの2つのキャビンクラスのプランを用意。エコノミークラスのチケットは、フルサービスの航空会社と比較して最大40%オフの料金で購入でき、食事の有無や追加の手荷物、機内エンターテイメントの利用がオプションで選択できるようになっている。また、同社では各機材にプレミアムシートを32~40席用意し、その座席は幅53センチと他のLCCのプレミアムシートより2.5センチ程度広く、快適なのも特長だ。

さらに、同社の特筆すべきポイントとしてもう1つ挙げられるのが機内エンタテイメントの充実だ。エコノミークラスではオプションとしてオンラインまたは機内で申し込みができるのだが、ユニークなのはそのシステム。なんと無線通信により、自身が持ち込んだデバイスと接続することができ、自分のiPadやAndroid端末、PCで映画やテレビ番組、アニメといったコンテンツを見られるのだ。

同社のCEOウィルソン・キャンベル氏が「“Scootitude”とは、伝えること、自発的なもの、行動に移すこと、そして非公式でちょっと変わっていること」と定義するように、LCCでありながらも他にはない魅力的なサービスを追求するスクートだが、日本時間の11月5日9時から9日23時59分までの期間、「スクートフラッシュプロモキャンペーン」と題した航空券割引キャンペーンが展開される。2015年3月28日までの成田-台北間の片道チケットがエコノミークラス7,000円、ビジネスクラス1万3,440円、成田-シンガポール間がそれぞれ1万3,000円、1万8440円の割引価格で購入できる。

アジア一と称される格安航空会社の旅をお得に楽しめるほか、東京から台北、シンガポールへのフライト費用を抑えられる分、台湾やシンガポールでのお得なショッピングをもっと楽しめる絶好の機会だ。これを機に、一度仕事から離れて休暇を取り、日本の寒さからも離れ、暖かい台湾やシンガポールでリフレッシュをしてみてはいかがだろうか。