ティアックは11月5日、TASCAMブランドのダブルオートリバースカセットデッキ「202MKVI」を発表した。発売は12月上旬で、希望小売価格は税別65,000円。

202MKVI

「202MKVI」は、オートリバース録音/再生に対応したカセットメカを2台搭載した業務用の製品。A面からB面へのリバース録音/再生はもちろん、TAPE 1からTAPE 2への連続録音/再生、TAPE 1とTAPE 2の同時録音が可能だ。倍速ダビングやシンクロリバースダビング、±12%のピッチコントロール(TAPE 1のみ)といった機能も搭載している。

TAPE 1/TAPE 2とも録音再生ヘッド×1、消去ヘッド×1の2ヘッド構成。DCサーボモーターを採用している。入力端子はライン入力×1にマイク入力×1を、出力端子はライン出力×1にヘッドホン出力(φ6.3mmステレオ標準プラグ)×1を装備する。消費電力は14W。本体サイズはW483×D285.8×H138.4mmで、質量は5.4kg。

前モデル「202MKV」からの変更点として、202MKVIではドルビーBノイズリダクションやドルビーHX Proに非対応となった。5月の「W-890RMKII」発表時と同じく、カセットデッキを製造するための部品調達が年々困難になってきていることが背景にあると思われる。

ワウフラッターは0.25%(WRMS)で、周波数特性はノーマルテープ(TYPE I)とクロームテープ(TYPE II)とも30Hz~15kHz(±4dB)、S/N比は58dB。メタルテープは再生のみ可能となっている。

背面など

同時に業務用CDプレーヤー/カセットデッキ「CD-A550MKII」も発表された。こちらの発売は12月下旬で、希望小売価格は税別65,000円。

CD-A550MKII