加賀ハイテックは11月5日、米Lytroのライトフィールドカメラ「LYTRO ILLUM (ライトロ イルム)」を国内で発売することを発表した。発売は12月上旬で、11月中旬から予約を受け付ける予定だ。価格はオープンで、推定市場価格は税別200,000円前後。

LYTRO ILLUM

LYTRO ILLUMは、Lytro社独自の「ライトフィールド」技術によって、撮影後にもピント位置や被写界深度(ボケ具合)を変更できるデジタルカメラシステム。米国では2014年4月に発表され、8月より出荷を開始している。

カメラ本体には、CMOSベースで4,000万「レイ」のライトフィールドセンサー、プロセッサーにQUALCOMMのSnapdragon 800を搭載し、ライトフィールドエンジン 2.0を動作させる。撮影データのピント位置や被写界深度を変更するには、WindowsもしくはMac向けの無料アプリケーション「LYTRO DESKTOP」を使用する。

サンプルデータ。任意の場所をクリックするとフォーカス位置が変わる。任意の2点間をドラッグすると被写界深度が変わる

レンズは焦点距離9.5~77.8mm (35mm判換算 30~250mm)の光学8倍ズームで、絞りはズーム全域でF2.0固定。レンズとの距離0mmからマクロ撮影が行えるという。ライトフィールドセンサーのサイズは1/1.2型、ISO感度は80~3,200に対応する。撮影データの解像度は2,450×1,634ドット。シャッター速度は最速1/4,000から最長32秒まで。

背面には480×800ドットの4型液晶モニターを備え、タッチ操作が行える。11ac対応のWi-Fi機能も内蔵している。サイズと重量は86×145×166mm/940g。ボディ素材にはマグネシウムとアルミニウム、グリップとレンズリングの素材にはシリコンを採用している。

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