建築、インテリア、プロダクト、グラフィック、アートなど、優れた生活デザインとアートが世界中から集まる国際的なクリエイティブイベント「TOKYO DESIGNERS WEEK2014」(以下、TDW)。今年で29年目を迎えた同イベントのコンテンツはDESIGN、ART、MUSIC、 FASHIONの4本柱で展開され、その規模は過去最大。「Creative FeS 天才万博」というテーマ通り、右にも左にも一切並ぶことのない「天才」たちが肩を並べるという、まさにフェスティバルな10日間となった。
会期中はさまざまな企業、ブランド、学校、大使館、デザイナー、アーティスト、ミュージシャンが展示やライブイベントなどでにぎわいをみせたが、屋内外の展示作品だけとってみても、じっくりと鑑賞していたらとても1日では回りきれないスケールだ。今回は会場を歩き回った中から、特に目をひいた作品を何点かピックアップして紹介したい。
Creative Life展
TOKYO DESIGNERS WEEKのメインコンテンツである「Creative Life展」。さまざまな企業および商品のプロモーションの場であるこちらの会場では、新たなビジネスパートナーとのマッチングが生まれる「B to B」、流行を生み出す生活者と出会う「B to C」の双方への試みが展開された。
隈研吾×すまいみらい研究所による「1.2mmの木」は、木目をプリントした薄い金属板を織りあげるように積層した作品。プリント面の曲げ加工とその積層が、金属の硬質感とリアルな木質感が融合した多様な表情を生み出している。
また、CHINTAI ×DESIGN ASSOCIATIONブースでは、ミラノ、ロンドンと世界各地で注目を集めた"和のメリーゴーラウンド"が東京に凱旋。世界中で愛され続けるメリーゴーラウンドをTOKYO(あたらしい和)をテーマに再構築しており、清川あさみを中心にクリエイターたちのアイデアが詰まったものとなっている。