KEF JAPANは11月3日、Dolby Atmos専用のイネーブルスピーカー「R50」を発表した。発売は12月。希望小売価格は120,000円となっている(ペア、税別)。

スピーカーの上に設置して天井に音を反射させるDolby Atmos専用のイネーブルスピーカー「R50」

R50は、ドルビーラボラトリーズの新サウンド技術「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」のトップチャンネル再生専用スピーカーだ。Dolby Atmosでは5.1.2chや7.1.4chなど、従来のサラウンドシステムにはない3番目の数値がチャンネル数に加えられている。3番目の数値は、縦方向の音の再生を行う「トップチャンネル」の数だ。例示した5.1.2chでは2本の、7.1.4chでは4本のトップチャンネル用スピーカーが使用されることになる。

映画館や専用設計されたリスニングルームなどでは、トップチャンネル用のスピーカーは天井に配置、または埋め込まれる。しかし、一般の家庭ではそういった配置は物理的に難しい場合が多い。イネーブルスピーカーは、天井に音を反射させることで天井側からの音を作り出すスピーカーだ。

R50のスピーカーユニットは、φ25mmアルミドームツイーターとφ130mmアルミ振動板ウーファーを同軸配置にした「ユニQドライバー」。再生周波数帯域は96Hz~19.5kHz(-6dB)で、インピーダンスは8Ω。効率は85dBで、クロスオーバー周波数は2.5kHzだ。サイズはW190×D259×H172mmで、質量は4.5kgとなっている。

R50は、スピーカーの上に置いて使用するスタイルなので、基本的にどのスピーカーとの組み合わせでも使うことができる。しかし、スピーカーはメーカーごとに音色や目指している方向が異なる。同社では「R50は"ユニQドライバー"を採用したスピーカーのサウンドにマッチするようにチューニングされているので、本来の音を楽しみたいのならば、その組み合わせがベスト」としている。