Appleの腕時計型デバイス「Apple Watch」の発売が9月の発表からだいぶ先になるという噂は以前からあり、実際に同社は「Coming Early 2015」と2015年前半での登場を予告しているわけだが、この実際の発売時期が「2015年春」となる可能性が高いと最新の噂は示唆している。先月10月にはWatchKitの提供開始も発表され、そこから半年程度での製品登場が見込まれていたが、春シーズンはこの周辺が少し賑やかになりそうだ。
同件は9 to 5 Macが報じている。これは米Appleシニアバイスプレジデントでリテール&オンラインストア担当のAngela Ahrendts氏が同部門従業員に宛てたメッセージを同誌が入手したもので、それによれば「チャイニーズ・ニューイヤー(旧正月)終了後の春に新しい時計商品を投入する」という文面が含まれており、これが製品投入のターゲット時期になるとみられている。
2015年の旧正月は2月19日で、タイミングを考えると3月ないしは4月上旬くらいが当該時期とみられる。先ほどWatchKitの話題を出したが、iOSデバイスがSDK提供開始から3カ月ほどで新OSと新iPhone/iPadリリースというサイクルを維持している一方で、Apple Watchはまったく新しいカテゴリの製品であり、半年と幾分か長いリードタイムを持ってサードパーティへの開発を促している様子がうかがえる。
それを考えれば、2014年10月に開発キット提供で、その半年後の2015年3~4月というのは妥当なタイミングではないだろうか。9 to 5 Macによれば、Appleは当初は2月のバレンタインデイのタイミングを見計らっていた可能性があるというが、少なくとも旧正月前にこの記念日はやってきてしまうため、よりリードタイムを確保したのかもしれない。