観光庁はこのほど、2014年7~9月期の訪日外国人消費動向調査の結果を発表した。それによると、訪日外国人の旅行消費額は前年同期比41.2%増の5,505億円となり、2010年の調査開始以降、1四半期で初めて5,000億円を超えた。中国の旅行支出額および訪日外国人数が大幅に増えたことが主な要因。

旅行消費額と訪日外客数の推移(出典:観光庁Webサイト)

国・地域別の旅行消費額を見ると、中国が前年(913億円)の2倍となる1,847億円でトップ。以下、台湾が939億円、韓国が529億円、米国が393億円、香港が349億円と続き、上位5カ国で全体の73.7%を占めた。

1人当たりの旅行支出額は前年同期比12.7%増の15万8,257円と、調査開始以来最高を記録。国・地域別に見た場合、中国が18.7%増の23万6,353円で1位。次いで、米国が3.8%増の18万1,896円、香港が同9.4%増の14万8,135円、台湾が11.2%増の12万8,560円、韓国が同8.7%減の7万3,487円となった。

訪日外国人数は前年同期比25.3%増の347万8,748人。国・地域別では、中国が同70.4%増の78万1,309人と大幅に増加。以下、台湾が同14.0%増の73万16人、韓国が同15.4%増の71万9,841人、香港が同11.0%増の23万5,924人、米国が同10.9%増の21万6,137人と続いた。

2014年1~9月の旅行消費額の累計は1兆4,677億円となり、昨年1年間の消費額(1兆4,167億円)を上回った。