電通総研は、電車やバス内での動画視聴の実態を把握するため、18歳~49歳までの「通勤者」と高校生から大学生までの「通学者」を対象に「通勤・通学時における動画視聴」調査を実施した。調査は6月19日~21日にかけて行い、664件の有効回答を得た。
YouTubeなどの共有系動画サービスの視聴が多い
通勤・通学中に動画を視聴するか尋ねたところ、約50%が視聴していると回答した。視聴頻度について「毎日視聴する(1日に1度以上視聴する)」は、通勤者男性18~29歳で21.8%、同30~39歳で18.6%、通勤者女性18~29歳で18.4%、通学者男性で21.4%、通学者女性で19.6%と、若年層を中心に約20%が毎日視聴している。
動画を視聴する日で、片道の通勤時間における平均的な動画視聴時間の割合を尋ねたところ、通勤者男性18~29歳、通勤者女性18~29歳、同30~39歳、通学者男女では、35%前後の割合となった。電車やバスの乗車時間のうち約1/3程度が動画視聴に使われているようだ。
どのような方法で動画を視聴しているのか聞くと、YouTubeなどの共有系動画サービスの利用がどの年代でも約80%前後で圧倒的に多く、特に通学者女性では91.6%と群を抜いて多い。テレビ放送系動画は、通勤者男性40~49歳で51.8%、通勤者女性30~39歳では50.6%と約半数が利用していた。
動画を視聴する理由を尋ねたところ、「ひまつぶしにちょうどいいので」という回答が圧倒的に多い結果となった。18~29歳の若年層女性では混雑や騒音など、「乗車ストレスからの解放」を目的に動画を視聴している人が多い。