人事評価担当者の71%が悩み - 「評価と報酬との関連性が持てていない」

あしたのチーム(東京都港区)は、人事採用・人事評価に携わっている会社経営者・役員もしくは、人事担当者の男女20歳～69歳を対象に「人事に関するインターネット調査」を実施した。調査は10月7日～9日にかけて実施し、400件の有効回答を得た。

まず、人事に関する悩みを聞いたところ、最も「課題がある」「少し課題がある｣と回答した人が多かったのは「人材の教育や育成について｣(66.3%)だった。次いで同率で「賃金設計・制度について」「人事評価制度について」「人材の採用のしづらさについて(中途)｣(各63.5%)となっている。

次に、勤務している会社では人事評価制度を導入しているか尋ねたところ、「導入している」(49.8%)、「導入していない」(50.3%)はほぼ同率という結果になった。

前項で、人事評価制度については63.5%が課題があると回答しているが、役職別に見ると会社経営者は51.0%、人事担当者は75.5%と24.5ポイントの差があることがわかった。経営者と人事担当者の間で人事評価制度に関し、大きな溝があるようだ。

続いて、人事評価を行う際に悩んだり困ったりすることはあるか尋ねたところ、全体の64.8%が「ある」と回答した。人事担当者は71.1%が「悩んだり困ったりすることがある」と回答している。具体的に悩む点について聞くと「評価と報酬との関連性が持てていない」が最も多かった。次いで「評価者による甘辛の評価が出てしまう｣(37.5%)となっている。