東京・丸の内で開催された「ジャパンフードフェスタ2014」(開催日:11月1日、2日)のイベントステージで1日、「第2回 地場もん国民大賞」の発表・表彰式が行なわれた。応募880品から選ばれた最終候補30品目の中から、頂点に輝いた商品が発表された。
丸の内仲通りが食べ歩きストリートに
丸の内をメイン会場とし、日本のおいしい食べ物が集結する「ジャパンフードフェスタ2014」では、食と農林漁業の祭典としてさまざまな催しが行なわれた。
丸の内仲通りを、「ご当地!絶品 うまいもん甲子園」、「農林漁業学園」、「地場もん国民大賞」の3つのエリアに分け、全国各地から集まった趣向を凝らした品を食べ歩きながら楽しむことができた。
「ご当地!絶品 うまいもん甲子園」エリアは、高校生のアイデアと地域愛にあふれたメニューで日本一を目指すフードバトル。「とって隠岐の島(ピザ)/島根県」「イカす!!かき揚げバーガー/佐賀県」など、地域色の濃い品々が集まった。また、「農林漁業学園」エリアは、一次産業や地域への思いをより多くの人に発信すべく、大学生が自ら育てた農産物や企業と連携して作られた加工品など、さまざまな商品の販売が行なわれた。
さらに「地場もん国民大賞」エリアは、この日発表となる地域グルメ日本代表コンテストのファイナリスト30商品が軒を並べた。来場者投票もポイントとなるため、パネルを見比べながらどれを食べるか迷う人々も多く見られ、この日はあいにくの雨模様となったが、人気のワゴンには行列ができるなど賑わいを見せた。
地域の食資源を活用した「地場もん」の金賞は……
「地場もん国民大賞」は、農林水産省が日本の食材や料理の魅力、食文化の多様性を国内外にアピールすることを目的に開催されているコンテスト。全国各地の農林水産物や加工食品、料理などを、地域の特色あふれる食資源を活用した品を集め、表彰している。
第2回となる今回は、6月より受付が開始され、880品もの商品の応募があった。1次審査、2次審査を経て、ファイナリスト30品が選出され、WEB投票、最終審査員票、来場者投票により金賞が決定となる。
辰巳琢朗さん、テリー伊藤さん、木村祐一さん、ベリッシモ・フランチェスコさんら審査員を務めた著名人が審査員特別賞6品、銅賞2品、銀賞2品を発表。最後に、審査委員長の赤池学さんより金賞1品が発表された。
木村祐一さんは「エゴマ五平餅」に「おっちゃんが焼く姿が目に浮かぶよう」とコメント |
「ラム酒に漬けた干柿のアイス」を「オシャレで大人だけでなく子どももおいしいと感じる」と語るベリッシモ・フランチェスコさん |
「金賞は、『海餐の宴 牡蠣のアヒージョ』」と商品名が呼ばれると、歓声とともに来場していた関係者の「バンザイ!」の声が響いた。登壇した担当者は、「まさか、金賞をいただけるなんて。この商品は父と私が(牡蠣を)獲り、母とパートさんが作った品。それを評価していただけて、感謝でいっぱい」と、目を潤ませながら受賞の喜びを語った。
赤池学審査委員長は「金賞のアヒージョは、審査員3名の推薦という断トツの審査員票を集めた。味だけでなく、商品に(家族が一丸となって作ったという)ストーリー性もある。また、銀賞の『オリーブ牛肉うどん』『牛とろフレーク』は、本日の来場者票の1位と2位の品でした。日本の伝統を感じる製法の商品も多くありますが、『吟醸茶』のように超音波を使った抽出など新しいテクノロジーを用いたものもある」と、審査の中で日本の食文化の多様性を感じたという。
ファイナリストの商品はyahoo!ショッピングの特集ページより購入できるほか、郵便局でのカタログ販売も予定。また、2015年5月に開催されるミラノ万博でも紹介される予定となっている。受賞した「地場もん」は下記の通り。
第2回 地場もん国民大賞 審査結果
金賞 | 「海餐の宴 牡蠣のアヒージョ」岡山県/牡蠣の家 しおかぜ |
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銀賞 | 「オリーブ牛肉うどん」香川県/讃岐牛・オリーブ牛振興会 「牛とろフレーク」北海道/有限会社十勝スロウフード |
銅賞 | 「プレミアム ナチュラル&オーガニックボトリングティ「吟醸茶」Kawanabe Green」鹿児島県/株式会社下堂園 「エゴマだれ五平餅」愛知県/道の駅アグリステーションなぐら |
審査員特別賞 | 「カケロマ島ジェノベーゼ」鹿児島県/加計呂麻農園 「ぷくぷく豆富」兵庫県/天と海と菓子と SANPOU 「京丹後フルーツガーリック」京都府/有限会社創造工房 「ラム酒に漬けた干し柿のアイス」富山県/有限会社薪の音 「ありがたみ ~やわらか骨の手火山仕立て 鯛~」静岡県/スマル水産株式会社 「宮古鮭縄文漬」岩手県/山根商店 |