説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『メールの「ToまたはCC」って何の意味があるの?』という質問に答えます。
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iOS 7から、iOSのメールアプリに新しい「スマートメールボックス機能」が追加されました。「ToまたはCC」もスマートメールボックス機能のひとつで、届いたメールのうち送信先(To行)またはカーボンコピー(CC行)に自分のメールアドレスがあるものに絞り込んで表示します。名称からはその働きをイメージしにくいものの、インターネットメールの約束事を理解すればどうということはありません。
iOSの「メール」では非表示扱いとされていますが、インターネットメールの先頭部分(ヘッダー)には送信処理のとき参照される情報が記録されています。そのうち送信先(受取人)のメールアドレスを情報として持つのが「To」と「CC」、そして「BCC」です。
「To」はインターネットメールの主要な送信先であり、そこへの記載は送信主の「あなたに宛てて送信しています」という意思表示が含まれます。「CC」はCarbon Copyの略ということからもうかがえるように、「(Toに書かれた人がメインだけれど)あなたにも参考までに送信しておきます」という意味合いです。どちらの方法で送信されても、他の人に自分の存在がわかる(メールアドレスは隠されない)ため、そのインターネットメールにおける自分の存在感はそれなりにあるといえます。
一方、「BCC(Back Carbon Copy)」に記載されたメールアドレスは、「To」や「CC」とは異なり、他の人に知られることがありません。だから、同報メールや企業のダイレクトメールに利用されることが多く、そこににおける自分の位置付けは「大勢の中の1人」に過ぎません。「ToまたはCC」と比較すると、概して重要度は低いと言って差し支えないでしょう。
つまり、「ToまたはCC」スマートメールボックスの役割は、「重要度が低いBCCメールを除いた明らかに自分宛に送信されてきたメール」を選別することだといえます。実際、このメールボックスを表示すると、同報メールやダイレクトメールの類いが省かれています。