エン・ジャパンは30日、「ミドル層の転職回数と転職成功の可能性」についてのアンケート結果を発表した。同調査は8月5日~20日の期間、同社サイトを利用している転職コンサルタント135名を対象に実施したもの。
ミドル層の転職回数は「3回」が多い
「ミドル層の採用を検討する際、採用企業は何回ぐらいから転職回数を気にする傾向にあるか」を尋ねたところ、「1回」は2%、「2回」が9%、「3回以上」が90%であった。一方、「若手層の採用」について同様に尋ねたところ、「1回」が12%、「2回」が42%、「3回以上」は47%であった。ミドル層は転職回数が2回でも多少許容されるが、若手層は転職活動の難易度が上がることがわかった。
「ミドル層の採用を検討する際、採用企業は何回ぐらいから転職回数を気にする傾向にあるか」 |
「採用企業がミドル層の転職回数を気にする理由」については、「定着に不安」(80%)が最多。他には「キャリアの一貫性に不安」(39%)、「協調性に不安」(36%)であった。若手層についても「定着に不安」(80%)が最多であり、「ストレス耐性に不安」(51%)、「協調性に不安」(33%)、「能力に不安」(27%)などが上位となった。
「採用企業がミドル層の転職回数を気にする理由」 |
「転職したミドル層のうち、転職回数は何回ぐらいの人が多いか」を聞いたところ、最も多かったのは「3回」(39%)、次いで「2回」(36%)、「4回」(12%)という結果になった。「転職した若手層」については「1回」が42%で最多。以下「2回」(36%)、「初めての転職」(14%)という結果となった。
成功実績の多い職種は?
「ミドル層で転職回数が多い求職者のうち、どのような職種での転職成功実績が多いか」については、「営業・マーケティング系」(41%)、「経営・経営企画・事業企画系」(34%)が上位となった。
具体的な理由として、「営業・マーケティング系」は、「様々な経験から新たな発想が期待できるため、ひとつの企業より従来にないアイデアを期待している」「転職は多いながらも、商品に関する知見・知識・客層は今後も生かせるから」「業界・業種の知識、経験があるから」といったコメントが寄せられた。「経営・経営企画・事業企画系」については、「回数が多くとも求めるスキルが合っていればよい」「マネジメント能力があると判断出来る方であれば、採用する方向で考えている」という声があがった。
「ミドル層で転職回数が多い求職者のうち、どのような職種での転職成功実績が多いか」 |
「ミドル層で転職回数が多い求職者を選考する際、採用企業が評価する点」については、「高い専門スキル」(71%)、「キャリアの一貫性」(52%)がそれぞれ過半数を超えた。