スキップキッズは29日、「お風呂の給湯口配管内の雑菌数」に関する調査結果を発表した。同調査は、11月26日の「いい風呂の日」に合わせ、衛生微生物研究センターの協力のもと、夫婦と子供1人又は2人がいる一般家庭15件(築1年未満5件、築5年前後5件、築10年前後5件)を対象に実施された。
すべての家庭で雑菌を検出
雑菌数は、家族全員がふだん通り入浴した後に浴槽のお湯を抜き、翌日浴槽の自動お湯はり機能を使って、浴槽の給湯口から出てきた最初のお湯を100ml採取する方法で計測されたもの。
調査の結果、15件全てのお風呂の追いだき配管内の残湯から雑菌が検出された。15件中8件の家庭からは、1万個/100ml以上の雑菌が検出され、中には100万個/100mlの雑菌が検出された家庭もあった。
築年数ごとに比較すると、「築1年未満の家」では、雑菌数は家庭ごとの差が大きかったのに対し、「築5年前後」では、数1,000個/100mlの雑菌が検出される家庭が目立った。さらに、「10年前後」では、数万個/100mlの家庭が増え、多いところでは最大100万個/100mlの雑菌が検出された。本サンプリングでは、家の築年数がたつほど、追いだき配管内が雑菌で汚染されている傾向が見られた。
お湯を張る頻度と雑菌数の関係性は?
続いて浴槽の自動お湯はり機能を3日間使用しなかった場合、お風呂の追いだき配管内の残湯の雑菌数がどう変化するのかを2つの家庭で実験した。同実験では、「家族全員が入浴後、3日間浴槽にお湯を張らなかった後に給湯口から出てきたお湯を採取した場合」と「家族がお風呂に入った翌日に給湯口から出てきたお湯を採取した場合」を比較した。
調査の結果、「3日間お湯を張らなかった場合」は「翌日にお湯を張った場合」の50倍~450倍の雑菌が検出された。風呂を毎日使わない家庭の方が、毎日使う家庭に比べ、配管の中で雑菌が増殖し、かえって配管の内側を汚染しているといえる。