ログバーは29日、「Ring」の記者発表会を開催した。同製品は指先のジェスチャーだけでテレビの電源をオンにしたり、照明を点灯させることができる指輪型のデバイス。10月9日より一般発売が開始されており、価格は269.99ドル。現在のところ、注文から発送までは約1カ月程度かかるという。また、同製品を体験できる店舗が10月30日~11月3日の期間限定で表参道ヒルズにオープンする。

Ring

Ringを体験できる店舗が表参道ヒルズにオープン

キーワードはワンジェスチャー

記者発表会ではログバー代表取締役の吉田卓郎氏が登壇。デモンストレーションとコンセプトの説明を行った。実際に製品を手にする機会も得たので、手に持った印象をお伝えしたい。

ログバー代表取締役・吉田卓郎氏

「Ring」は、2014年2月末からクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で開発のための支援を募っていた指輪型のデバイスだ。内部のセンサーが指の動きを検知し、Bluetoothを使ってスマートフォンと接続、アプリや家電の操作をジェスチャーで行える。クラウドファンディングでの目標資金調達額は25万ドルだったが、実際にはそれをはるかに上回る88万998ドルを調達するなど注目を集めた。

そんな注目のデバイスのRingだが、吉田氏はコンセプトとして、「ワンジェスチャー」という単語を挙げる。

「照明をつけるためにはスイッチを探して押す動作が必要ですし、テレビをつけるにもリモコンを手にとってボタンを押す動作が必要。Twitterに写真を投稿するのも、スマホを取り出してロック解除し、アプリを立ち上げる必要があります。どんな行動にも3~4ステップはかかってしまう。それをまとめて"ワンジェスチャー"でできるようにするのがRingなのです」(吉田氏)

すべてをクラウドでコントロールするという考え方