経済産業省は29日、2014年9月の鉱工業指数速報(2010年=100、季節調整値)を発表した。それによると、9月の鉱工業生産指数は前月比2.7%上昇の97.8となり、2カ月ぶりに上昇した。
前年同月比(原指数、以下同)は0.6%上昇の102.8と、3カ月ぶりの上昇。同省は、基調判断を前月までの「生産は弱含みで推移している」から「生産は一進一退にある」に上方修正した。
業種別の前月比を見ると、全15業種中、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業など13業種で上昇、化学工業(医薬品除く)が低下、金属製品工業が横ばいとなった。
出荷指数は前月比4.3%上昇の97.9と、2カ月ぶりの上昇。前年同月比は1.7%上昇の104.7となった。
在庫指数は前月比0.8%低下の111.7と、5カ月ぶりの低下。前年同月比は3.9%上昇の110.3となった。製品の需要状況を示す在庫率指数は前月比5.7%低下の111.7と、2カ月ぶりの低下。前年同月比は3.2%上昇の105.7となった。
併せて発表した製造工業生産予測調査によると、10月は前月比0.1%の低下、11月は同1.0%の上昇と予測。 10月の低下は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、情報通信機械工業などによる。11月の上昇は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、化学工業などによると見込んでいる。