「m-Book K」シリーズのミドルクラスモデル「MB-K620S」

1920×1080表示の15.6型フルHD液晶を搭載したマウスコンピューター「m-Book K」シリーズは、ビジネスから趣味まで幅広い用途に使えるスタンダードノートPCだ。その中でも今回は、価格と性能のバランスに優れたミドルクラスの「MB-K620S」を紹介しよう。

一台でさまざまなニーズに応えられるのが、スタンダードノートPC。その中でも15型クラスは、モバイルよりもデスクトップPCの代替として使われる割合が高いといえる。この条件をクリアするには、一定以上のスペックと、作業効率を上げる解像度の高さが求められる。もちろんユーザーとしては、コストパフォーマンスの高さも大きな選定基準となるだろう。こうした要望をすべて満たすスタンダードノートPCがMB-K620Sだ。

価格と性能のバランスに優れた、スタンダードノートPC「MB-K620S」

幅広い用途で活躍可能な高い基本性能

それでは、さっそくMB-K620Sの基本スペックで、注目したいポイントを見ていこう。まずCPUについてだが、通常仕様の本モデルはインテル Core i7-4700MQ(2.4GHz/ターボ・ブースト機能利用時最大3.4GHz)を搭載している。このままでも十分な処理速度を発揮してくれるが、なんと現在はうれしいことにインテル Core i7-4710MQ(2.5GHz/ターボ・ブースト機能利用時最大3.5GHz)への無償アップグレードキャンペーンを実施中。こちらはコードネーム"Haswell Refresh"と呼ばれ、従来の第4世代インテルCoreプロセッサから動作周波数をアップしたもの。同価格のまま処理性能が向上するのは大きな魅力だ。もちろん、今回の試用機もCore i7-4710MQ搭載モデルとなっていた。

グラフィックス性能に関しては、CPU内蔵のインテル HD グラフィックス 4600に加えて、NVIDIA GeForce GTX 850M(2GB)を搭載。このGeForce GTX 850Mは、一部のゲーミングノートPCにも採用されているミドルクラスのグラフィックスだ。これにより、各種ゲームタイトルもストレスなく高画質でプレイできる。またインテル HD グラフィックス 4600との自動切り替えで、電力消費を抑えられるのもポイントといえるだろう。

そしてもう一つ重要なのが、15.6型という画面サイズを活かす1920×1080表示のフルHD液晶だ。せっかくの15.6型液晶も解像度が低くては、画像や動画を閲覧する際に粗さが目立ってしまう。さらに、複数のウィンドウを開いて作業するときの効率も悪くなるだろう。その点、本モデルなら標準でフルHD液晶を搭載しているので、画像・動画の閲覧や各種作業が快適に行える。加えて、外光の映り込みが少なく傷付きにくい、ノングレアパネルも魅力だ。

ビジネス用途にも使えるシックなカラー&デザイン

複数ウィンドウを開いた状態での作業も快適に行える、1920×1080表示のフルHD液晶を装備

本体サイズを活かしたキーボードと使いやすいインタフェース

続いては、操作性に関する部分をチェックしていこう。まずキーボードは、キーピッチ約19mmのフルキーボードを採用。右側部分にはテンキーを備えており、表計算ソフトなどでも効率的に入力作業ができる。キーストロークは約1.5mmで軟らかすぎず、心地良い打鍵感を実現している。筐体の剛性も高く、キーボードの中心部分を強めに押し込んでも歪みが気になるようなことはなかった。タッチパッドは、操作がしやすいように十分な広さを確保。テンキーとの位置関係を考慮し、若干、左寄りに配置されている。

キーピッチ約19mm、キーストローク約1.5mmのフルキーボードを採用。十分なサイズのタッチパッドは、操作性を重視して、若干、左寄りに配置されている

インタフェースは、本体の左右に分けて配置している。まず右側面には、マイク入力(ミニジャック メス)、ヘッドフォン出力(ミニジャック メス)、USB 2.0ポート×1、USB 3.0ポート×1を装備。DVDスーパーマルチドライブや、ビジネス用途で役立つ盗難防止用のセキュリティスロットもこちらに配置している。

一方の左側面には、USB 3.0ポート×1、HDMI出力端子×1、USB 3.0/eSATA兼用ポート×1、ギガビットLAN端子、D-Sub出力端子×1を搭載。HDMIとD-Subの両方を備えているため、接続する機器に応じて使い分けられるのがうれしい。LAN端子と電源端子、排気口が左側面に集中していることを考えると、常設するUSB機器もすべてこちらに接続したほうが、外付けマウス使用時にケーブルが引っかかるといった煩わしさを解消できる。

マイク入力(ミニジャック メス)、ヘッドフォン出力(ミニジャック メス)、USB 2.0ポート×1、USB 3.0ポート×1、DVDスーパーマルチドライブ、セキュリティスロットを備える右側面

左側面には、USB 3.0ポート×1、HDMI出力端子×1、USB 3.0/eSATA兼用ポート×1、ギガビットLAN端子、D-Sub出力端子×1、電源端子を配置

またSDメモリーカード/メモリースティック/マルチメディアカードに対応したマルチカードリーダーは、抜き差しの容易さを考えて本体前面に配置されている。

折り畳み時の厚さは31.4mm。本体前面の左端には、SDメモリーカード/メモリースティック/マルチメディアカードに対応したマルチカードリーダーとインジケーターを装備

本体背面は、インタフェース類を一切配置しないシンプルな構造

液晶上部には、ビデオチャットなどに便利な200万画素のWebカメラを搭載している

映画鑑賞などにも適した、右側面のDVDスーパーマルチドライブ