米Amazonは10月27日(米国時間)、メディアストリーミングのためのTV向け小型端末「Fire TV Stick」を発表した。米Googleの「Chromecast」などに対抗するものとなり、処理能力やメモリなどの高スペック、リモコン付属、自社タブレットやスマートフォンとの連携などを差別化とする。価格は39ドル、11月19日に出荷予定。事前予約を受付中で、Amazon Prime会員向けに2日限定で19ドルで販売する。
Fire TV StickはChromecastや「Roku Streaming Stick」と同様の小型デバイスで、TVのHDMI端子に接続して利用する。オンデマンド動画のNetflix、AmazonのPrime Instant Video、Hulu、WatchESPN、NBA Game Timeのほか、Prime Music、Pandora、Spotifyなどの音楽サービス、Flappy Birds Familyなどのゲームも利用できる。
スペックはデュアルコアプロセッサ、1GBのRAM、8GBのストレージを備える。Chromecastと比較すると処理能力は50%改善し、メモリは2倍という。なお、GoogleのChromecastは35ドルで発売されている。
Wi-FiアンテナはMIMOと呼ばれるデュアルバンド、デュアルアンテナ式で、高速で信頼性のあるストリーミングを実現するという。さらには、ASAP(Advanced Streaming and Prediction)技術により、次に視聴すると予想される番組を推測してバッファを開始することで、再生ボタンを押すとすぐに再生が開始されるという。
リモコン機能を付属しており、容易にナビゲーションができる。このほか、無料のモバイルアプリ「Fire TV Remote App」を利用して、スマートフォンを利用して音声認識による操作も可能という。アプリはまずはAmazonの「Fire Phone」およびAndroid向けに提供、間もなくiOS向けにも公開する。
AmazonのFireタブレットとスマートフォンとの連携も特徴で、モバイル端末側で動画コンテンツを探してTVで再生したり、対応するタブレットからミラーリングしたり、Second Screen機能を利用して再生中の動画のX-Ray情報としてキャスト、楽曲の名前などの情報を見ることもできる。Whispersync技術を利用して動画と音楽ライブラリをデバイス間で同期するなどの機能もある。
(記事提供: AndroWire編集部)