コロワイドは27日、連結子会社のSPCカッパを通じて、「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトホールディングスを買収すると発表した。株式公開買い付け(TOB)と第三者割当増資の引き受けにより、過半数の株式を取得して子会社化することを目指すという。
買い付け予定株数は1,781万6,100株で、持株割合50.50%を目指す。買い付け期間は最長で2014年10月28日~12月10日、価格は1株当たり1,048円。今回の買収によりコロワイドの売上高は約2,400億円に拡大し、吉野家ホールディングス、ワタミを抜き外食4位となる。
コロワイドは、M&Aを成長戦略の重要な柱と位置付け、これまでにもアトムや宮など多数のM&Aにより、コロワイドの創業業態である居酒屋業態に加え、レストラン業態を強化してきた。直近では、レストラン業態の強化およびFC展開のノウハウの獲得を目的として、レインズインターナショナルのM&Aを行っている。
今回の買収により、コロワイドはレストラン業態の「売上高比率の6割以上への向上」という目標が達成可能となる見込み。また、同社グループにおける「肉」と「鮮魚」の食材比率が適切なバランスとなり、一層の経営基盤の安定化に資する事が期待されるとしている。