肉類、魚類、アルコールを使用しないラーメンを提供している新横浜ラーメン博物館(神奈川県横浜市)はこのほど、より従来の味わいに近づけた新たな「グローバルスタンダードラーメン」を発売した。
同館は2013年に外国人観光客が15万人を突破したこともあり、宗教や思想によって肉や魚を使用したラーメンを食べることのできない人や、ベジタリアンを対象にした「グローバルスタンダードラーメン」を開発。これまでにも提供を行ってきたが、本来のラーメンとは見た目も味も異なったものであったという。
そこで同館では、見た目や味も広く食べられているラーメンに近い、新たな「グローバルスタンダードラーメン」を提供すべく取り組みを開始。日本古来の和食や精進料理の技法に学び、乾燥させた野菜、大豆ミート、豆乳などを使用することによって、見た目も味も通常のラーメンに近いラーメンの開発に成功した。
「NARUMI-IPPUDO」で提供する新ラーメンは『「まさか…!」のコクと深み~ベジタリアンヌードル~』(880円)。ドライトマト、玉ねぎ、セロリ、キノコ類、ニンジンなどを煮込んだスープを、昆布や乾燥ポルチーニ茸からうま味を抽出した「だし醤油」で割ったラーメンで、ローストビーフの代わりにベイクドトマトをトッピングした。
「こむらさき」では、「野菜だけで作った王様ラーメン」(900円)を販売。玉ねぎ、キャベツ、ジャガイモ、リンゴなどの野菜だしに豆乳などを加え、とんこつの味やコク、触感を表現した。チャーシューは大豆ミートを使用し、見た目も通常のラーメンに近づけている。
同館で現在、グローバルスタンダードラーメンを提供している店舗は9店舗中6店舗。なお、同館で発売しているグローバルスタンダードラーメンはハラール対応ではなく、ムスリムフレンドリー対応となる(台所や食器は分けていない)。
※価格はすべて税込