俳優の松坂桃李が、12月1日放送のドラマ、月曜ゴールデン特別企画『全盲の僕が弁護士になった理由 ~実話に基づく 感動サスペンス!~』(TBS系列 21:00~)で、主人公の全盲の弁護士を演じることがこのほど、明らかになった。
本作は、実在する全盲の弁護士・大胡田誠氏の著書『全盲の僕が弁護士になった理由(わけ)』(日経BP社刊)を原案としたドラマ。小学6年生で視力を失いながらも、「弱い者を助けたい」という強い思いで司法試験を突破し、弁護士活動をしている大胡田弁護士の実際の経験をもとに、全盲の弁護士が事件の真相に迫る姿を描く。主人公は、"見えないからこそわかる&感じられる"感性で、会話のトーンや息遣い、匂い、握手や触れた時の感触などを敏感に感じ取り、事件・裁判に臨む。
主人公の弁護士・大河内健介を演じる松坂桃李は、全盲の弁護士を演じるに当たり、事前に弁護士としての裁判所での振る舞いなどを研究。また、松坂自らの希望で、大胡田弁護士の事務所で実際の仕事の様子を見学し、大胡田弁護士の家にも泊まりがけで訪れ、実際の妻と子供と接して生活するなど、十分な役作りをして撮影に臨んだ。あまりに真剣に盲目の役を演じたため、松坂は、共演者の声は覚えているが、共演中の顔が思い出せないという。
「全盲の弁護士役、この作品のお話を頂いた時は、非常に葛藤がありました。自分がやっていいのか。果たしてできるのか」。当初は悩んだ松坂だが、「撮影前に大胡田さんとお会いし、いろんな話を伺ってその迷いは消えました」と語り、「大胡田さんのあらゆる困難にも立ち向かっていく強さと生きざまを目の当たりにし、勇気の使い方を教えてもらった気がします」と話している。
共演には、主人公の目となって支えるアシスタント女性・田辺美智代役に戸田恵子、離婚裁判をお願いするも主人公が全盲であることに不安を思う安藤聡美役に星野真里、主人公を支える同じく全盲の妻・奈津美役に南沢奈央。そして、主人公夫婦を見守る皆川所長役は山本圭、謎めいた職人・志村役は泉谷しげる、嫉妬で主人公の足を引っ張る先輩弁護士・山岡役は佐藤二朗が演じ、太賀、黒川芽衣、眞島秀和らも出演する。
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