富士重工業は24日、スバル「レガシィ アウトバック」「レガシィ B4」をフルモデルチェンジして発売した。同社本社のあるエビススバルビルにて発表会も開催された。

「レガシィ アウトバック」

「レガシィ B4」

スバルのフラッグシップモデル「レガシィ」シリーズはこれまで、「アウトバック」「B4」「ツーリングワゴン」が販売されていた。今年6月、「ツーリングワゴン」の実質的な後継モデルとされる「レヴォーグ」が発売されたことで、同シリーズは「アウトバック」「B4」のラインナップとなった。

今回のフルモデルチェンジで、新型「レガシィ アウトバック」は「スバルクロスオーバーモデルの最上級車種に求められるあらゆる進化」を盛り込み、新型「レガシィ B4」も「スバルのセダンとして欠かせない基本性能を磨き込み、それらをデザインによっても表現」したという。エクステリア・インテリアともにフラッグシップモデルらしいデザインや品質を求め、スバル国内初採用の「harman / kardon サウンドシステム」により、臨場感のあるハイクオリティサウンドも楽しめる。

新型「レガシィ」発表会に登壇した吉永泰之氏

スポーティで質感の高い走行性能も追求。「動的質感」を際立たせるため、あえて絞ったという2.5リットル水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載している。「レヴォーグ」「WRX S4」で採用された「EyeSight (ver.3)」も搭載するなど、機能面も進化した。

加えて、デザインや質感から来る豊かなライフスタイルをイメージするために欠かせない「情緒的価値」も磨き上げることで、市場を超えて満足できる普遍的な魅力を持つクルマに仕上がったという。発表会で登壇した富士重工業代表取締役社長、吉永泰之氏も、「走りや安全という機能的価値にとどまらず、『いつまでも走っていたい』『ずっとこのクルマで過ごしたい』などの情緒的価値を高めました。きっと満足いただけると確信しています」と説明していた。

質疑応答では、新型「レガシィ」が北米で先行発表され、日本向けモデルとして「レヴォーグ」が発売される中、現在のスバルにおける「レガシィ」の位置づけに関する質問も。これに吉永氏は、「とくにアウトバックは米国での販売台数が大きく、それで米国から発表という順番になりましたが、レガシィはスバル全体のフラッグシップカーととらえています。日本のお客様からも多くの期待をいただいており、満を持しての発表を経て、これから販売に取り組みたい」と答えていた。

価格は、「レガシィ アウトバック」が313万2,000円、「レガシィ アウトバック Limited」が340万2,000円、「レガシィ B4」が286万2,000円、「レガシィ B4 Limited」が307万8,000円。国内における販売計画は、新型「レガシィ アウトバック」が月販800台、新型「レガシィ B4」が月販400台、シリーズ合計で月販1,200台とされている。

スバル「レガシィ アウトバック」

スバル「レガシィ B4」