集英社は10月24日から10月30日の期間中、テレビ朝日本社(東京都港区)1階の多目的スペース「umu」にてフィギュアスケートの羽生結弦選手の写真展「『YUZURU』 羽生結弦写真展」を開催する。それに伴い23日、報道向けの内覧会が同所にて行われた。

気持ちのこもった表情の羽生結弦選手

同写真展は、羽生選手の初めての写真集「YUZURU」(集英社発刊)が10月24日に発売されることを受けて開催されるもの。

さまざまな表情の羽生選手に会える

「YUZURU」には、ノービス時代から今年8月までの羽生選手の写真が収録されている。ソチ五輪などの各主要大会やカナダ・トロントでの練習風景、さらにはリンクを離れたときのオフショットなども掲載されている。羽生選手と同じ宮城県仙台市出身の写真家・能登直さんが、2007年から約7年間にわたって撮影してきた羽生選手の素顔や美しい演技姿を楽しむことができる。

会場入り口には、羽生選手直筆のメッセージ(右)も

会場には、「YUZURU」の中に収録されている写真をパネル化したものが50点以上も展示されている。23日の内覧会には能登さんも参加し、羽生選手を撮影し始めるきっかけを明かしてくれた。

ずっと撮るのを狙っていたというブライアン・オーサーコーチと羽生選手の2ショットを前に笑顔を見せる写真家・能登直さん

とあるフィギュアスケート大会の会場で能登さんは羽生選手の父親と出会うが、偶然にも能登さんが通っていた中学校でお世話になっていた先生が羽生選手の父親だったという。そういった不思議な縁もあり、能登さんは羽生選手を追い続けることを決意した。

演技中の羽生選手

色鮮やかな衣装の違いを見るのも楽しみ方の一つだろう

「2011年3月に東日本大震災で羽生選手も僕も仙台で被災しました。そのときは『これからどうなるのだろう』という思いに駆られていましたが、それを乗り越えてソチ(五輪)での金メダル獲得までの過程を撮り続けることができて、本当によかったと心から思っています」と感慨深げに能登さんは話した。

金メダルを獲得したソチ五輪でのショットも鑑賞できる

気心の知れた能登さんに見せる羽生選手の素顔にも注目だ

「今回の展示ではかなり大きくプリントした写真もあるので、写真集とはまた違った楽しみ方をしていただける」と写真展の見どころを語る能登さん。「今後も同郷スケーターである羽生選手を撮り続けていけたらと思っています」と、これからも地元の希望の星である羽生選手の成長の軌跡を追い求めていく決意を示してくれた。

「『YUZURU』 羽生結弦写真展」は10月24日~30日まで開催。期間中は10時から20時まで開場しているが、30日のみ19時までの開場となる。入場は無料。

「YUZURU」

出版社: 集英社 / 撮影: 能登 直 / 128ページ / A4版 / ソフトカバー / 税別1,800円 / 初回出荷限定特典: 特製ポスター(390mm×574mm: なくなり次第終了)