イオンは22日、グループのドラッグ事業を再編すると発表した。イオンはウエルシアホールディングス(以下、ウエルシアHD)をTOB(株式公開買い付け)により完全子会社化。ウエルシアHDは同社を親会社としてCFSコーポレーション(以下、CFS)と経営統合するとともに、タキヤ、シミズ薬品の2社を株式交換により完全子会社化する。
ウエルシアHD、CFS、タキヤ、シミズ薬品の4社の売上高は単純合計で5,000億円以上となり、マツモトキヨシグループを抑えて業界トップとなる。
イオンは、これまで医薬品と化粧品を中心に形成してきたドラッグ・ファーマシー事業をヘルス&ウエルネス事業として領域を広げ、進化させていくことを目指す。特にヘルス&ウエルネス市場については、従来のドラッグストアが展開してきた医薬品・化粧品分野に加え、健康食品やオーガニック食品、介護・在宅支援などのサービス分野やフィットネスなど、幅広い市場カテゴリーで構成されていくと考えているという。
ウエルシアHDおよびCFSは、両社の強みである「調剤事業」の社会的意義と事業機会の将来性に着目し、専門性の高い調剤薬局併設店舗の推進を行い、ウエルシアHDの持つ郊外型店舗のノウハウとCFSが持つ都市型のカウンセリング営業のノウハウを相互交流させることで、「日本一のドラッグストアチェーン」の確立を目指す。
両社は22日、経営統合に向けた基本合意書を締結。今後は、2015年9月1日を目途として経営統合を行うよう協議を進めていく。