日本政府観光局(JNTO)は22日、2014年9月の訪日外国人数(推計値)を発表した。それによると、9月の訪日外国人数は前年同月比26.8%増の109万9,100人となり、9月として過去最多を更新した。
9月は例年、夏の旅行シーズン後で訪日外国人数がやや減少する時期だが、ひと月当たりの人数としては、2014年7月、4月、8月のピーク時に次ぐ過去4番目を記録した。100万人を上回るのは2014年3月から7カ月連続。1月~9月の累計では前年同期比26.0%増の973万7,300人となり、10月中に1,000万人を突破する見込みとなった。
国・地域別に見ると、韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツの16カ国・地域が9月として過去最高を更新した。
中国は前年同月比57.6%増の24万6,100人と、13カ月連続で各月の過去最高を記録し、3カ月連続で国別の訪日外国人数トップを維持した。
韓国は前年同月比32.3%増の21万7,700人と、3カ月連続で増加し、1月~9月の累計でもプラスに転じた。月別の過去最高を記録するのは2013年6月以来15カ月ぶり。
欧米豪市場では、豪州が前年同月比42.3%増、英国が同30.9%増、カナダが同28.0%増と、それぞれ今年最も高い伸び率を示した。