横浜市立金沢動物園にはジャコブという種類のヒツジがいる。4本もの角が生えた、珍しいヒツジだ。

ジャコブは、約3千年前にシリアで飼育されていたと言われているほど起源が古い。オス・メスともに通常2本または4本の角があり、最大で6本にもなるという。

横浜市立金沢動物園にいる1歳のジャコブ「アズキちゃん」(メス)は、2013年2月23日に北海道の牧場で誕生し、昨年7月28日に同園に仲間入りした。国内の動物園でジャコブが見られるのは、ここだけだ。

同園の広報担当者は「4本以上の角が生えるヒツジなので珍しいなと思います。1歳なのでまだ勇ましい姿とは言えないのですが……。体が"牛柄"なのも特徴なので、茶(黒)と白の斑模様にも注目してほしいです。毛刈りをするとまさに牛! という感じですよ(笑)」と、その特徴について教えてくれた。性格は、「アズキは少々人見知りかも!? 飼育担当には心を開いているみたいなのですが……」とのことだ。来園したら、優しく見守ってあげてほしい。

また、身体能力の高さもポイントなのだとか。「跳躍力があって柵を飛び越えてしまうので、リードをつけて飼育しています」と話していた。ちなみに、ジャコブの餌は「干草」。餌を食べているところも見学できるので、要チェックだ。

実は、ジャコブは、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の人形劇「ポコポッテイト」のキャラクター、メーコブのモデルになったヒツジ。子供たちに馴染み深いこのキャラクターが同園に遊びに来たこともあるそうで、来園者は大喜びだったという。

来年はヒツジ年。横浜市立金沢動物園では、11月1日~12月28日の土日祝日と、1月2~4日までの期間、13:45~、先着20組限定でヒツジと記念写真を撮ることができるイベントを実施予定だ。ジャコブが気になる人も、フワフワの動物が好きな人も、この機会に是非、足を運んでみてはいかが?

■横浜市立金沢動物園

・住所:神奈川県横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
・入園料:一般500円、高校生・中人300円、小・中学生200円、未就学児無料。(毎週土曜は高校生以下入園無料)