インクリメントPは22日、地図サービス「MapFan」のSDK「MapFan SDK」のiOS版を法人向けに提供開始した。iOSアプリ開発に対応したオフライン地図アプリ開発キットは業界初といい、同製品を利用することで、業務用アプリにオフライン動作する地図機能を組み込むことができる。ライセンス価格はオープン。
「MapFan SDK」では、地図表示や検索などの基本的な機能に加え、地図上にオリジナルアイコンやポリゴン図形の表示、ルート検索などを組み込むことが可能。また、面積・距離の計算、緯度経度・測地系の変換機能の搭載に加え、地図の配色やフォント、サイズ、表示言語などの設定も行える。地図の最新データへの更新も、年12回行われる。
想定適用分野は、山間部など電波が届かないエリアでのインフラ管理業務、災害復旧支援など、常時の地図利用が必須とされる業務。通信費も不要のため、通信費削減にも有効とする。
動作環境はiOS版では開発言語がObjective-C、利用SDKがiOS SDK、想定の統合開発環境がXcode。動作保証OSバージョンは、iOS 7.0~7.1.2。動作保証端末はiPhone 5 / 5s / 5c、iPad第4世代、iPad Air、iPad mini Retina。AndroidではGalaxy Nexus、Nexus 10、Nexus 7(2013)。
なお、今回開発したiOS版では無料体験版も用意しており、体験版の利用は同社公式サイトから問い合わせられる。また、商用での印刷利用を許諾するオプションも用意する。