九州電力は21日、新規の買い取り契約を中断している再生可能エネルギーについて、2014年9月24日までに申し込みがあった50キロワット未満の設備に関して買い取り手続き再開すると発表した。

再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの回答保留の一部解除について(出典:九州電力Webサイト)

同社は、太陽光を中心とした再生可能エネルギーの急速な拡大に伴い、電力の安定供給が困難な見通しになったとして、家庭用の太陽光など低圧10キロワット未満(余剰買取)を除いて、九州本土における新規買い取り契約を2014年9月下旬から中断していた。

しかし、発電事業者などから、早期接続や契約中断の解除に関する申し出や批判を多数受けたと同時に、国からは、安定供給に支障のない範囲で、可能な限り事業者に配慮した対応を検討するよう要請を受けていた。

同社は社内で検討を重ねた結果、導入規模が小さい一部の申し込みについて契約を再開することを決定。対象は、2014年9月24日までに申し込みがあった50キロワット未満の設備約1万1,000件となっている。残る事業用など規模の大きい申し込みについては、引き続き受け入れを中断している。