総務省の人口推計(2013年度)によれば、65才以上の割合が25%を超えて、日本の「4人に1人」が高齢者になった。各家電メーカーも、かなりのボリュームを持ち始めたシニア世代がターゲットの家電製品を多く世に送り出してきている。本稿ではシニア向け家電のなかでも、使いやすさや健康、おいしさにこだわった上質な製品をご紹介しよう。以下、各製品の見出しが詳細記事へのリンクとなっている。
本体2kgの軽い掃除機 - パナソニック「MC-JP500G」
パナソニックは2014年9月、「Jコンセプト」という、50代・60代をメインターゲットとした新ブランドを発表した。「J」には「Japan」と「上質」の意味が込められている。Jコンセプト第1弾となる製品のひとつが紙パック式掃除機「MC-JP500G」だ。MC-JP500Gでは、ボディ素材やモーター、本体レイアウトなどを工夫することで軽量かつコンパクトな本体を実現している。軽さだけではなく、20μmのハウスダストを検知して知らせるハウスダスト発見センサーなど、掃除性能にもこだわった製品だ。発売時の市場価格は税別55,000円。
足もとまできちんとあったかいエアコン - パナソニック「Xシリーズ」
Xシリーズは、上記「Jコンセプト」ブランドのルームエアコン。送風の方向をコントロールするためのフラップを大型化して、温風がきちんと足もとに届くようになっている。人の居場所・活動量、日射量、床温度を検知するセンサーを搭載し、適切な温度コントロールを行う。発売時の市場価格は税別210,000円から税別330,000円。
健康に気を配るシニア世代に - シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」
シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ(Healsio)」シリーズは食材を「水」で調理するため、脱油や減塩など健康を意識するシニア世代にとってうれしい効果が見込める。2014年7月に発表された最上位機種「ヘルシオ AX-XP100」と、アクティブシニア向け「AX-SA100」は、「骨まで柔らか」コースを搭載する。簡単に骨まで柔らかい魚の煮付けを調理できるコースだ。「AX-SA100」は音声で操作をガイドする「ココロエンジン」も装備している。発売時の市場価格は「AX-XP100」が税別160,000円前後、「AX-SA100」が税別100,000円前後。
少量炊きでもおいしいご飯を食べたい - 日立、IH炊飯器2機種
日立アプライアンスは、2008年発売の炊飯器から少量でもご飯をおいしく炊くことに注力している。2014年はIH炊飯器「ふっくら御膳」と「おひつ御膳」を開発。通常、大きい容量の炊飯器で少量のご飯を炊くと高温を保ちにくいが、独自の技術により「たくさんは炊かないけれど、おいしいご飯を食べたい」というニーズに応えた。発売時の市場価格は「ふっくら御膳」が税別110,000円前後、「おひつ御膳」が税別60,000円前後。
コンパクトだけど炊きあがりは本格的! - 象印「極め炊き」の小容量モデル
象印マホービンの炊飯器「極め炊き」シリーズの小容量モデル「NP-QA06」が登場した。3.5合炊きとなっており、内釜にはハイエンドモデルと同じく「極め羽釜」を採用。ご飯の一粒一粒に熱を行き渡らせ、炊きムラを防ぐ。おいしさにこだわるシニア世代も満足できるご飯を炊きあげる。発売時の市場価格は税別110,000円前後。
お茶碗1杯分からご飯を炊ける - 三菱電機「本炭釜 NJ-SW065」
「本炭釜 NJ-SW065」は、お茶碗1杯分からご飯を炊ける小容量タイプ。小容量でもこだわってお米を炊きたい中高年層向けに、おいしさ・使いやすさ・デザインにこだわって開発された。厚みのある本炭釜全体が発熱して、ふっくらしたご飯を炊き上げる。発売時の市場価格は税別60,000円前後。
お茶の栄養をまるごと摂れる - シャープ「お茶PRESSO」
お茶の持つ健康効能に注目して開発されたのが「お茶PRESSO」。本体に備わったセラミック製の「お茶うす」で茶葉を粉末状にしたうえで、湯を注いでお茶を淹れてくれるお茶メーカーだ。緑茶だけでなく、ほうじ茶や紅茶も粉末にできる。水ではなく牛乳を使えば抹茶ラテやほうじ茶ラテなど、多彩なメニューも味わえる。発売時の市場価格は税別24,000円前後。