KDDI株式会社は、2014年10月16日に新しいモバイルインターネット体験を創出することを目的にした「Syn.(シンドット)」構想をスタートさせました。
「Syn.」構想は、全てのサービスが入り口となる「中心のないポータル」を構築し、現在、Webページやアプリ毎に分断されているイメージのあるインターネットサービスを繋げることで、ユーザーが新たなサービスを発見しやすくしてくれます。また、「Syn.」構想に参加しているサービス同士が連携して新たな価値をユーザーに提供することも予定しています。
例えば、カレンダーと地図・交通アプリが結びつくことで、カレンダーのスケジュールやToDoリストに行き先を入れておけば、目的地までのルートをお知らせしてくれたり、ファンションとタイムセールサービスが連携すれば、見ているファッションサイトに突然タイムセールのお知らせを通知してくれたりするというもの。
いま使っているスマホをより便利にし、その価値を倍増する計画だそうです。
この構想に参画する企業で新たな連合体「Syn.alliance(シンドットアライアンス)」を設立し、始動すると同時に実現に向けて動き出しました。なお、今回、参加を表明している各企業のサービスは以下の通りです。
12企業13サービスでスタート。各社サービスの合計月間利用者数は、国内最大級となる4,100万人に上り、2015年10月には月間利用者数を延べ1億人を目指します。今後、参加する企業・コンテンツは拡大する予定ですが、あまり増えすぎても分かりにくくなるので20~30程度にとどめ、まずはユーザー認知の拡大に重点を置くとのこと。
また、「Syn.」構想における第1弾サービスとして「Syn.alliance」メンバーが提供するサービスに共通のサイドメニューを設け、シームレスにサービスを横断できる「Syn.menu(シンドットメニュー)」と、このサイドメニューに表示される新広告メニュー「Syn.ad(シンドットアド)」の提供を同日より開始しました。
なお、このサービスはオープンなWebサービスですので、au以外のユーザーも利用することが可能です。
使い方は簡単。画面上に設置されているメニューボタンをタップすると、使用しているサービスのナビゲーションメニューを表示し、それをスクロールさせることで「おすすめサービス」として、「Syn.alliance」メンバーの各サービスリンクが現れます。
Web上にページを持っているサービスであれば、そのページが表示されますが、サービスがスマホアプリで提供されているものであれば、そのアプリが起動します。なお、この時にアプリをインストールしていない場合は、iPhoneならApp Store、AndroidであればGoogle Playストアのダウンロードページへ移動し、ただちにアプリをインストールすることも可能。新たなサービスを知るきっかけとしてはちょうどいい遷移だと思いました。
とはいえ、現時点で提供されているのは、リンク集のような状態。「Syn.」構想のコンセプトであるサービスの枠を越えたつながり・融合・便利を実現していくには、まだ少し時間がかかるようですが、KDDIの提示した「スマートフォン価値倍増計画」が、どのような世界を創り上げていくのか楽しみです。
■ 記事提供:gooスマホ部
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