アボット・ジャパンはこのほど、「便秘に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は、直近1年間に「便秘の症状」があった16歳から91歳までの男女2万9,161人を対象とし、5月23日から28日にかけてインターネットを通じて実施したもの。回答はすべて選択方式となる。

男女2万9,161人を対象とする「便秘に関する意識調査」

まず「便秘の症状が起こった時の気持ち」についての質問では、「体が重く感じる」(72%)がトップだった。また、その質問で「非常に当てはまる」「当てはまる」「やや当てはまる」と回答した人を対象に、「便秘の症状が起こった時に困ったこと」を聞いたところ、「眠れない」(79%)「怒りっぽくなる・イライラする」(77%)「仕事や家事が億劫」(75%)がトップ3に。QOL(生活の質)に影響を与える自覚症状が8割近くを占めることが分かった。

「便秘の症状が起こった時の気持ちは?」

「便秘の症状が起こった時に困ったことは?」

有職者のみを対象にした職場環境についての質問では、「座りっぱなしが多い」と答えた人が最も多く、5割に上ることが判明。また、便秘有症者の生活習慣は、「定期的に運動する習慣がない」(60%)「甘いものをよく食べる」(51%)「屋内で過ごすことが多い」(51%)「間食することが多い」(42%)「ストレスがある中で過ごすことが多い」(40%)の結果となった。

「あなたの仕事の特性は?」

「普段の生活習慣で当てはまるものは?」

便秘で困っている人が多い一方で、その対応策としては、「水分の摂取」(50%)「健康食品の摂取」(33%)「食生活の改善」(33%)「運動・体操・マッサージ」(31%)「市販薬の服用」(31%)の順で多く、「医療機関での診療」をあげた人はわずか2割にとどまった。

「便秘の症状があった時に行った対応は?」

今回の調査結果に関して、本郷道夫氏(東北大学名誉教授/公立黒川病院管理者)は、「最近では、自然な排便をもたらし、長期にわたって効果が持続する新しい作用の処方薬も登場するなど、患者さんの治療オプションが広がってきています。長い間便秘に悩んでいる方は、ぜひ一度医師に相談してみることをお勧めします」とコメントした。