ヤマハ発動機はこのほど、320ccの水冷・直列2気筒エンジンを搭載するスポーツモデル「YZF-R3」を2015年1月末から北米で発売し、順次欧州やアジアなどグローバルに展開すると発表した。製造はインドネシアの同社グループ会社であるPT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturingが行う。
YZF-R3は、2014年7月からインドネシアなどに導入している「YZF-R25」の軽量かつ高性能な車体をベースに排気量をアップさせたモデル。「毎日乗れるスーパーバイク」を開発コンセプトとし、高性能かつ扱いやすい2気筒エンジン、マス集中を図った軽量ボディ、YZF-Rシリーズを継承するボディデザインなどを特徴としている。カラー展開は、ブルー / ブラック / レッドの3色で、価格は4,990USドル。
100~125ccが主流のアセアン・アジア市場においては大きめの排気量で、近年スポーツモデルの人気が高まりつつある同市場でのハイエンドモデルとなる。一方で、600cc以上の中大型モデルが主流の先進国市場では、若者や未経験者などの"最初のモーターサイクル"とし、将来的には中大型モデルへのステップアップ需要に繋げていくモデルになるとのこと。