音楽プロデューサーの本間昭光氏とフリーアナウンサーの高橋真麻が19日、東京・赤坂のTBS放送センターで行われた10月22日に生放送されるオーディション番組『世紀の歌声!生バトル 日本一の歌王決定戦』(TBS系 19:56~)の取材会に出席した。

音楽プロデューサーの本間昭光氏(左)と高橋真麻アナ(右)

『世紀の歌声!生バトル 日本一の歌王決定戦』は、同局で今年4月にスタートした『Sing!Sing!Sing!』(毎週土曜25:53~)で展開されたソロ・ボーカリストコンテストの決勝戦。700人を超える応募者の中から、アカペラ審査やバンドを率いての審査など、日本を代表する音楽家たちによる半年におよぶ審査を経て、決勝戦に進む5人が決定した。決勝戦でチャレンジャーたちは、27人のバンド演奏で歌を披露する。

決勝戦は、審査員による評価ではなく、一般視聴者のリアルタイム投票となり、投票はデータ放送のほか、パソコンとスマホでも参加できる。これまで審査員を務めてきた本間氏は「一般の視聴者にゆだねるのはドキドキ。一般の人の評価が、今のリアルな評価だと思う」とコメント。"番組ウォッチャー"として見守ってきた高橋は、「かなりクオリティが高い。プロになることのすごさを感じる」とレベルの高さに驚いていると言い、「どの方が優勝してもおかしくない。視聴者がだれを選ぶのか興味がある」と期待感を示した。

本間氏はまた、「四方に走りがちな音楽業界で、身一つで音楽を深く掘り下げて頑張っていこうというところを新たに提示できるのでは。作曲法にしても、こういう風にすればコンペが通りやすいとか、なんかちょっとずれた今の音楽状況を考えると、もっと素直にいいものはいいって言えるような環境を導いていけるのでは」と期待。「夢はスーザン・ボイル。そういう人が出てくることがあったらいいな」と熱く語る。

決勝に進出する5人。左から梅原怜子、坂本真彩、佐々木真央、堂本椋太、吉原茉依香

また、業界内視聴率が高いという同番組。決勝戦を前に、番組のファンというアーティストからコメントも寄せられた。由紀さおりは「この時代に、どういうアーティストを見いだそうとしているのか、というところに興味が惹かれた。私は"日本語をきれいに歌うヴォーカリスト"に出てきてほしい」と言い、いきものがかりの水野良樹は「真剣に戦っているし、真剣にチャレンジャーたちの魅力を見ようとしている審査員たちがいて…真剣さが伝わってくる」と番組の魅力を"真剣さ"と表現した。

なお、優勝者は、賞金200万円のほか、配信でのアルバムデビューが約束される。アルバムは、番組審査員らによるプロデュースでのオリジナル楽曲1曲と、カバーした曲で評判の良かったものをあわせて制作する。11月からは、セカンドシーズンの放送がスタート。すでに選考は始まっており、ファーストシーズンの倍以上となる1500人の応募があったという。

番組のファンという由紀さおり(左)といきものがかりの水野良樹(右)

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