秋の味覚満載のこの時期。旬の素材を使ったお料理はどれもおいしく、“食欲の秋”を迎えている人も多いはず。そんな中、料理を引き立ててくれるのは、やっぱりお酒。そして、おつまみも秋の味覚に合わせて、さらにおいしく味わいたいものだ。そこで、食欲の秋と呼ばれるこの季節、特にビールとの相性がよい料理について、料理研究家の市瀬悦子さんに訊ねてみた。

料理研究家の市瀬悦子さん

市瀬さんがオススメの食材として、真っ先に挙げたのが“きのこ”。山の幸とも言われる様々な種類のきのこを蒸し炒めにし、粉チーズをメインにしょうゆ、こしょうでシンプルに味付けするだけのレシピを紹介してくれた。「きのこの旨みを味わいつつ、チーズのコク、しょうゆの風味もあってビールによく合います」と市瀬さん。

また、大根もこれから冬にかけて旬の食材。大根を食べやすく切り、ざるに広げて半日ほど天日干しした後、ごま油で炒め、にんにく、塩、粗びき黒こしょうで味つけをする“干し大根の炒めナムル”も、大根の甘味とパンチのあるナムル味がビールとの相性が抜群。干した大根の甘さが引き立ち、素材の味を存分に味わえるのも魅力だそうだ。

さらに、豆板醤の効いた甘辛い肉みそをレタスと合わせて食べる“焼きレタスの肉みそがけ”も紹介。「さっぱり感のあるものと、パンチのあるものの両方の良さを一度に味わえるようなメニューをと思い、焼きレタスと肉みその組み合わせを考えました」と市瀬さん。ポイントは「レタスは、切り口がこんがりする程度に焼くこと。焼いた香ばしさと、内側の生のシャキシャキ感を同時に愉しめます」とのことだ。

なお、市瀬さんが料理研究家の1人として参加しているムック本「うちの金麦 しあわせレシピ」(オレンジページ発刊 価格648円)が現在、発売中だ。同本は、新ジャンルのお酒“金麦”を発売するサントリーとのコラボレーション企画で、5年間オレンジページ誌上で展開された連載を一冊にまとめたもの。市瀬さん考案の「焼きレタスの肉みそがけ」をはじめ、今回のムック本発売にあたって新しく収録されたレシピも加え、人気料理家とシェフ21人が考えた金麦に合うメニュー74点が紹介されている。

味覚の秋と呼ばれるこの季節、めいっぱいに食欲の秋も満喫したいものだが、もちろんカロリーも気になるところ。また、手軽に自宅でお料理を作って飲む“家飲み”を実践してお財布にも優しく愉しみたい。家で気軽に料理を作り、ビールと一緒に秋を味わってみてはいかがだろうか。