米Appleは10月16日(現地時間)、Mac用OSのメジャーバージョンアップになる「OS X Yosemite」の提供を開始した。アップグレード対応機種でOS X Snow Leopard (v10.6.8)以上であれば、Mac App Storeから無料でアップグレードできる。

AppleはOS X Yosemiteで、OS Xのユーザーインターフェイスを刷新した。iOSと同じフラットデザインになっており、FinderやDock、アプリケーションのアイコンなど、OS全般のパーツがフラット化し、すりガラスのような透過効果が用いられている。

iOSと共通のデザインを備えた上で、OS X YosemiteはAppleが「Continuity」と呼ぶiOS 8との密接でスムーズな連携を実現する。Continuityには、MacとiOSデバイスの間で相互に作業を引き継げる「Handoff」、iOSデバイスとMac間のAirDrop、iPhoneのインターネット共有をMacからコントロールする「Instant Hotspot」などが含まれる。iPhoneの電話やSMSをMacから使用することも可能。なお、AppleはiOS 8にContinuityのサポートを追加する「iOS 8.1」へのアップデートを20日に提供開始する。

SpotlightもOS X Yosemiteの強化点の1つで、Mac内だけではなく、iCloudやウエブの情報を効率的に検索できるようになった。ほかにも、ICloud Drive、音声メッセージ、最大5GBの添付ファイルを送れるMail Dropなど、Finder、メッセージ、メール、Safari、iTunesといったOS Xの主要なアプリケーションに様々な新機能が追加されている。

OS X Yosemite対応機種:iMac(Mid 2007以降)、MacBook (Late 2008アルミニウム製、またはEarly 2009以降)、MacBook Pro(Mid/Late 2007以降)、MacBook Air(Late 2008以降)、Mac mini(Early 2009以降)、Mac Pro(Early 2008以降)、Xserve(Early 2009)