ディズニー最新作『ベイマックス』(12月20日公開)で、日本のために製作された"日本の夕焼け"をテーマにした本ポスターが16日、公開された。
『ベイマックス』は、サンフランシスコと東京を融合して作られた架空都市・サンフランソウキョウを舞台に、14歳の天才少年ヒロと、人々の心と体の健康を守るために開発されたケア・ロボット"ベイマックス"が繰り広げる感動アドベンチャー。"サンフランソウキョウ"は、空気感(光の加減)にこだわって描かれ、昼間の強くまっすぐな光はサンフランシスコから、夕方から夜の少し屈折したファンタジックな光は日本を参考にしている。
リサーチで来日したドン・ホール監督らは「日本の光はとても美しかったんだ。東京はモダンでクールなテクノロジーがあり、サンフランシスコの特徴的な土地と混ぜ合わせる事でクールで興味深く、独創的な世界が作れると思ったんだ」と語る。そして、サンフランソウキョウに降り注ぐ夕日を描いたポスターは、まさに日本の光のイメージを反映しており、監督は「このポスターは映画のストーリーを照らしていて、映画の核だと思っていることそのものです。つまりそれは悲劇的な喪失を味わったヒロと、ベイマックスの関係です」と説明している。
またこのたび、"サンフランソウキョウ"のコンセプト・アートに日本人イラストレーターの上杉忠弘氏が参加していることが明らかに。上杉氏は、ストップモーション・アニメ『コララインとボタンの魔女3D』でデザインコンセプトを担当し、アニメーション界の権威であるアニー賞の美術賞を日本人で初めて受賞した世界的なイラストレーターとして知られている。
ディズニーのクリエイターは上杉氏について「彼の作品は本当に素晴らしいよ。彼はすべての作品でとてもマジカルな光の使い方をするんだ」とコメント。ドン・ホール監督も「日本の文化を描くために正しい知識と、アーティスティックな感覚を持った日本人にどうしても協力してほしかったんだ。彼は遠く離れた日本からこの作品に参加してくれた。彼の広大な知識と日本的な特色を多くの与えてくれたんだ。本当にラッキーだったよ」と絶賛している。
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