1組の男女が裸でサバイバル生活を送る番組『THE NAKED』が、16日からドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」で放送をスタートする。
同番組では、面識のない1組の男女が辺境の地に裸で置き去りにされ、21日間のサバイバル生活に挑戦。水や食料、服以外は、それぞれ希望の物を1つだけ持ち込むことができる。人が水を飲まずに生きられるのは3日で、何も食べない場合の限界は21日。2人で助け合いながら食料を確保し、過酷な気象条件のもとで危険な野生生物からも身を守らなければならない。挑戦者は、時には意見が食い違い、相手への信頼を失うことも…。撮影班も同行するが、介入するのは緊急で治療が必要な場合のみ。2人は小型カメラで、経過を記録していく。
「これに比べたらほかのリアリティ番組なんてお遊びね」というナレーションと共に、初回「タンザニアの恐怖」(16日20:00~ ※初回は第3回までの3時間拡大スペシャル)がスタート。舞台は、アフリカ・タンザニア。日中の気温は38度で夜は氷点下まで冷え込む。周辺にはライオンやハイエナ、毒ヘビなどの野生動物たちが棲息している。男性挑戦者は46歳のEJ・スナイダー。25年間陸軍に在籍し、現在は陸軍基地でサバイバル術を指導している。一方の女性挑戦者は、12年半、禁猟区の管理員を務めた38歳のケリー・ナイトリンガー。EJはサバイバルナイフ、ケリーは小さな鍋を持ち込んだ。
2人はゴールまでの簡単な地図を参考に、西に8キロ先の丘の上を目指す。期限は21日間。危険なサバンナを進み、丘の上で救難信号用の狼煙を上げれば達成となる。2人を最初に苦しめたのは、植物のトゲ。タンザニアのサバンナに自生するアカシアは、草食動物から身を守るため8センチのトゲを持ち、それらが地面のそこら中に落ちていた。そんな中、植物の知識に長けているケリーは、道中で必要な植物を採取していくが、水の確保を最優先したいEJは早くもイライラモード。「おい! いくぞ!」「いちいち止まるな!」と急き立てるも、男性から指示されることを嫌うケリーは悪い印象を抱きはじめる。
2人は丸1日かけて、ようやく水場にたどり着いた。次に火を起こして濁った水を煮沸する。特殊部隊の訓練で摩擦での発火法を学んでいたEJ。棒を木の板に押し付けて擦る。自信満々のEJだったが、2時間かけてもうまくいかず、ようやくできた火種もあっさりと消えてしまい「クソーッ!」。ようやく3日目で成功し、2人は大喜びで煮沸した水を飲んだ。しかし、脱水症状を解消するにはケリーが持ち込んだ小さな鍋で50杯分が必要。4日目、2人はひたすら水を煮沸し、飲み続けた。
5日目。EJとケリーの足の裏はトゲだらけ。歩くこともままならなくなったため、EJは8日目で靴を作ることを決心する。サバイバルナイフで木の皮を剥いで手際よく完成し、9日目に張り切って狩りに出るも失敗。植物や水、おたまじゃくしのスープ以外を口にすることができず、空腹のストレスにより、ちょっとしたことで喧嘩をしはじめる。そして、ついに12日目でケリーがダウン。そのことをきっかけに2人は話し合い、互いの性格的な違いを認めながら、今後は助け合っていくことを誓う。
14日目、近くの川で魚を発見。ケリーが浅瀬で股を開きながら追い込み、手づかみで捕獲するとナマズだった。すぐに焼き、2人は貪るように食べた。16日目、EJの足の裏のケガが悪化し、歩くことができない状態に。赤く腫れ上がり、感染症のような症状が出始めたため、番組プロデューサーが「中止だ!」と入るも、EJは「辞めたくない!」。果たして続けることができるのか、それともリタイアか。
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