出光興産は15日、同社の子会社である出光スノーレ石油開発が、ノルウェー領バレンツ海の探鉱鉱区で試掘を行った結果、油・ガスの集積を発見したと発表した。

出光スノーレ石油開発は、ノルウェー現地法人の出光ペトロリアムノルゲ(Idemitsu Petroleum Norge AS)を通じ、30%の権益を保有する探鉱鉱区PL609のアルタ(Alta)構造で試掘を行っていた。

アルタ構造はバレンツ海中西部に位置し、離岸距離は約190キロメートル、水深は約390メートル。今回の発見は、出光興産が2013年と2014年に油を確認したウィスティング・セントラル構造およびハンセン構造に続く、バレンツ海での3番目の発見となる。

PL609鉱区 アルタ構造試掘位置図

試掘井では海面下約2,200メートルまで掘削し、厚さ10メートルのガスと45メートルの油の集積を確認。また、試油・試ガステストを実施し、最大で1日当たり約3,300バレルの油と、約4万9,000立方メートルのガスの産出が認められたという。推定可採埋蔵量は1億2,000万~4億2,100万バレルで、出光権益分は3,600万~1億2,600万バレル。今後、詳細な評価・検討を行う予定としている。