米Intelは10月14日(現地時間)、2014年第3四半期 (7月-9月)決算を発表した。データセンター向けプロセッサに加えて、PC需要の回復で主力であるパソコン向けプロセッサも伸び、売上高が過去最高を記録。マイクロプロセッサ(PC、サーバ、タブレット、スマートフォン、Internet of Things)の四半期別の出荷数が初めて1億個を超えた。CEOのBrian Krzanich氏は「新たな成長市場に製品を拡大する戦略が効果的に実行されているのを示す」と述べている。

9月期の売上高は146億ドルで前年同期比8%増だった。純利益は33億ドル(1株あたり0.66ドル)で12%増。売上高、利益ともにアナリストの予測を上回った。粗利益率は65%で、前期から0.5ポイント上昇した。

事業グループ別では、PCクライアントグループの売上高が92億ドルで前年同期比9%増。デスクトッププラットフォームは出荷数が6%増で、平均販売価格が2%増。ノートブックプラットフォームは出荷数が21%増で、平均販売価格が10%減だった。IDCとGartnerが10月8日(米国時間)に発表した9月期のPC市場に関する調査結果(速報値)によると、Windows XPのサポート終了に伴う買い替え需要は収まったが、消費者の関心がタブレットからPCに戻り始め、特に低価格ノートPCの販売が増加した。PCクライアントグループの数字は、IDCやGartnerの分析と一致する。

サーバ向けプロセッサを扱うデータセンターグループは、売上高37億ドルで前年同期比16%増と大幅な伸びを達成。プラットフォーム出荷数が6%増、平均販売価格が9%増と好調だった。

Internet of Thingsグループは売上高5億3000万ドルで、前年同期比14%増。モバイル&コミュニケーションズ・グループは売上高100万ドルで100%減。ソフトウエア&サービスグループは売上高5億5800万ドルで2%増だった。

2014年第4四半期(10月-12月)については、売上高147億ドル(±5億ドル)、粗利益率を64%(±2%)と予測している。