コント日本一を決める『キングオブコント2014』の決勝戦が13日、東京・赤坂のTBSで行われ、芸歴9年目のコンビ・シソンヌが優勝した。
今年の決勝戦は、2,810組の中から予選を勝ち抜いたシソンヌ、巨匠、ラバーガール、リンゴスター、バンビーノ、さらば青春の光、ラブレターズ、犬の心、チョコレートプラネット、アキナの10組で争われ、ファーストステージを勝ったシソンヌ、ラバーガール、バンビーノ、犬の心、チョコレートプラネットによるファイナルステージ。暫定王者を守り続けたチョコレートプラネットの牙城を、最後の出番となったシソンヌが「タクシー」のネタで運転手と女性客の掛け合いを演じて勝利し、7代目のコント王に輝いた。
同コンビは、大会終了後に報道陣の取材に応じ、長谷川忍は「すごくうれしいですね。(優勝から)時間がないので、優勝したのか実感もないですし、この後に茨の道が待っていると思うと、そっちの方で悩んでしまいそうです。そうならないためにも頑張っていきたいですね」と冷静。一方、相方のじろうは「僕は先のことを考えないので、本当にうれしいだけ。ネタも僕が一生懸命書いているのに、知らないところでコイツが感じているんです! 今日もすごい緊張していたよね?」と興奮気味に語った。
また、テレビ番組で共演していたHKT48の指原莉乃からツイッターで応援コメントを寄せられたが、長谷川は「結局指原か……。何とか越えられないかな……」と話すも「最後まで応援してくれて有り難いです。これからは仕事として返していきたいですね」と感謝の言葉を口にした。
優勝賞金1,000万円の使い道ついては「借金返済でだいぶ無くなると思います。それと実家が寿司屋をやっていて、小屋みたいな建物なので、リフォームできれいにしてもらいたいです。それにお世話になった方にご飯をご馳走したいですね。後輩にも」と使い道の計画を具体的に語った長谷川とは対照的に、じろうは「パチンコがすごく好きなので、芸人仲間をいっぱい連れていって好きなだけ打たせたいですね」とファーストステージのネタ「ラーメン屋」で演じたダメ男ぶりをのぞかせていた。
"真のコント王"を決める同大会は、吉本興業主催のお笑いコンテスト。プロ、アマ不問で芸歴、所属事務所の制限がないのが特徴で、現在活動中の2人以上のユニットのみが参加できる。7回目を迎えた今年の決勝戦は、昨年と大幅にレギュレーションが変更され、まずはファーストステージで一騎打ちの5試合を行い、勝ち残った5組によるファイナルステージで1番手と2番手が激突して暫定王者を決め、暫定王者と3番手以降が激突して最終的に勝ち上がったユニットが優勝する方式となった。