みんな揃っての朝礼でビシッと気持ちを整える、これがうちの会社のポリシーだ。最初は旧態依然でイヤだなって思っていたけど、最近はいい慣習だと思えてきた……。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、朝、みんな同じ時間に会社に来るべきだと思うか考えてもらった。
Q.朝、みんな同じ時間に会社に来るべきだと思いますか?
はい 24.0%
いいえ 76.0%
Q.そう思う理由を教えてください
朝、みんな同じ時間に会社に来るべき
■仕事の効率アップのため
・「その方が業務効率が良いと思うから」(30歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「仕事がスムーズに進むから」(28歳女性/学校・教育関連/クリエイティブ職)
・「朝礼などで情報共有がしやすいから」(25歳女性/生保・損保/専門職)
・「ばらばらに来ると、打ち合わせや相談がしにくい」(30歳男性/情報・IT/技術職)
・「取引先からの連絡の時間などがそろいやすいから」(31歳男性/その他/専門職)
・「電話問い合わせに的確に対応するため」(28歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
■キッチリみんなで一体感
・「けじめとして」(34歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「規律が乱れている会社はダメだと思うので」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「挨拶のタイミングがばらばらだと消化不良な感じがする」(33歳女性/その他/その他)
・「朝礼などで一日のスケジュールを確認して、皆で頑張ろう! となった方が一体感が生まれる気がする」(26歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
■働く気が沸いてくる
・「ビシッと始まらないと一日締まらない」(30歳男性/電機/技術職)
・「今から仕事が始まるぞという感じがするからです」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「日本人の気質的に、みんな揃って、という方がトラブルもないだろうから」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
■公平さを考えると
・「平等だと感じる事が出来る」(25歳男性/農林・水産/技術職)
・「違うと不公平感を感じる」(25歳女性/その他/秘書・アシスタント職)
・「始業前の掃除などの業務があるので、それを平等にやるべきだから」(25歳女性/小売店/販売職・サービス系)
朝、みんな同じ時間に会社に来なくていい
■通勤を考えると
・「さまざまなお店や電車、そして道が混むのがいやなので」(36歳女性/医療・福祉/専門職)
・「それぞれしている仕事が違うので、同じでなくてもよい……通勤の混雑もあるので、ばらつかせた方が良いと思う」(23歳女性/情報・IT/技術職)
・「やる事さえやって、皆が一度にいないといけない時以外、好きにしたら良いと思うから……ラッシュ緩和にも繋がる」(31歳女性/学校・教育関連/技術職)
■背景も人それぞれ
・「個々のライフスタイルがあるから」(46歳男性/医療・福祉/専門職)
・「それぞれ家庭の事情があるし、通勤時間や手段も違うから」(35歳女性/医療・福祉/専門職)
・「それぞれ、住んでいる場所も立場が違うから一緒の必要性はない……ただし、新入社員が一番最後に来るのだけはダメ!」(43歳男性/情報・IT/技術職)
■コアタイムがあればいい
・「仕事上問題がなければ好きなときにくればいいと思う」(34歳男性/通信/事務系専門職)
・「その日の仕事内容によって、変えてもいいと思うから」(32歳女性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「結果が伴っていればくる時間は関係ない」(31歳男性/商社・卸/営業職)
・「フレックスタイム制の方が合理的なので」(23歳女性/その他/事務系専門職)
・「コアタイムを設けたフレックスタイムが私の理想」(41歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
■時間は自由裁量で
・「その日の仕事をこなせるなら出勤時間は合わせなくても良いとは思う」(35歳男性/情報・IT/技術職)
・「会議とか特別予定があるとき以外はあまり意味がない気がする」(30歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「ある程度の目安はあるべきだが、自身で仕事を円滑に進める為に率先して朝早く出社するとか、そうしたバラバラさは寧ろあって良いと考える」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学/その他)
・「帰る時間も違うことだし、いいじゃない」(52歳男性/医薬品・化粧品/技術職)
・「自主性を認めた方が新しいアイディアが浮かぶ」(44歳男性/ソフトウェア/事務系専門職)
■仕事内容もみんな違う
・「業種や業務体系によって、ある程度自由度があった方が効率があがるので」(34歳男性/その他/その他)
・「業務内容に応じて柔軟であって構わない」(44歳男性/情報・IT/技術職)
・「各自の仕事の波動にあわせて出退勤した方がワークライフバランスが図れると思う」(32歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「人それぞれ仕事量は異なるし、無理に早くきたりする必要はないと思うが、ギリギリも印象としては良くない」(22歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「別に業務に必要な人だけ来ればいいのである……今日本の会社には業務上別に必要の無い人まで定時に来ているがおかしいと思う」(30歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「新人は早く来る方がいいと思う、仕事前に準備時間が欲しい人もいる」(36歳女性/商社・卸/営業職)
■遅刻は厳禁!!
・「それぞれ勤務時間開始までに出勤すればいいと思う」(25歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「就業時間に間に合えば良いと思うから」(31歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)
・「個人の自由だし遅刻しなければいいと思う」(31歳男性/商社・卸/事務系専門職)
・「遅刻さえしなければそれぞれのペースで良いと思う」(35歳女性/ソフトウェア/技術職)
■早朝派の声
・「重役が早くに来られても、場の空気が重くなるだけ」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「人がきていない時間のほうが仕事がはかどるので、早く来てほしくない」(31歳女性/その他/事務系専門職)
・「みんなより早く来るのが楽しいから」(36歳男性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
■総評
朝、みんな同じ時間に会社に「来た方がいい」と感じている人は24%、「来なくてもいい」という人が76%という結果になった。
同じ時間に会社に来た方がいいという回答では、仕事の効率を理由に挙げる人が多かった。「朝礼などで情報共有がしやすい」「打ち合わせや相談がしやすい」という声を見るに、みんながバラバラな時間に出社すると業務がはかどらないという事態もあるようだ。中には、一糸乱れずみんなで仕事を始めることで「規律を正す」「一体感が生まれる」「働く気持ちになれる」など、メンタル面での効果を期待する声もあった。朝は社内の掃除を行う会社も多いようで「不公平」や「不平等」をなくすためにも同じ時間で、という人もいた。日本人は一緒の時間に始めた方がいい、なんて国民性の観点からの回答もあったが、一理ある気はする。
朝、みなが同じ時間に通勤しなくてもいい、と考えている人たちは、「通勤混雑時間の拡散」「ラッシュ緩和」など、フレックスタイム制の導入が好ましいと感じているようだ。みな生活スタイルもそれぞれで、家族状況もまちまちなので、状況に応じて出社するのが一番という合理的な考えも広く浸透していた。みんなが集まるコアタイムを設けて、そこだけ一緒に働けばいい、という意見も目立った。実際にフレックスタイム制を導入する会社で働いている人も多いのだろう。
部署や個々人のレベルで見ても仕事内容は異なるので、それに合わせて自由裁量で通勤すればいい、という回答も多かった。「自主性を認めた方が新しいアイディアが浮かぶ」なんて意見も。ただし「新人はみんなより早く来るべき」「遅刻しなければ問題ない」なんて、保守的な感覚もまだまだ残っているようだ。朝早く会社に出勤し、みんなが来る前に一仕事終わらせる早朝派からは「みんな早く来ると困る」「重役に早く来られても空気が重くなる」など、お断りの声もチラホラ寄せられていた。
みんな一緒の時間に働く、それぞれの都合でバラバラの時間に働く……それぞれに長所短所があるだろう。あなたはどちらを支持するだろうか?
調査時期: 2014年9月26日~9月27日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性144名 女性156名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート