俳優のブラッド・ピット主演最新作『フューリー』(11月28日公開)で、世界で唯一走行可能な本物のティガー戦車を使った撮影シーンを収めたメイキング動画「INTO THE TIGER'S JAW」が14日、公開された。
本作は、1945年のヨーロッパ戦線を舞台に、1台の戦車で300人ものドイツ軍最強部隊を相手に戦い抜いた、5人のアメリカ兵士の絆と壮絶な戦いを描いた戦車アクション大作。部隊のリーダー・ウォーダディーをブラッド・ピットが演じる。
本作では、現存する第二次世界大戦当時のティガー戦車6台の中で唯一実際に走行可能な、英ボービントン戦車博物館に保管されている「ティガー131」が、映画史上初めて実走。今回公開されたメイキング映像で、実走するティガー戦車を撮影するという歴史的瞬間がとらえられている。
映像の冒頭では、進行する連合軍シャーマン戦車部隊が次々と砲弾に倒れ、「ティガーだ! 逃げるぞ」の掛け声とともに旋回を開始。無敵と称されたドイツのティガー戦車の威力を見せつける映像で始まる。また、動画のタイトルは、"ティガー戦車の顎に突っ込め"を意味し、最短距離まで近づいて最も弱い部分に狙いを定めない限り、ティガー戦車を撃退することはできないという、ティガー戦車の強さを表している。
「ティガー戦車が走行するなんて歴史的な瞬間だ」と、興奮を語るデヴィッド・エアー監督。製作のビル・ブロックも、「ティガーはデザイン、保護性にも優れている。一方のシャーマンは脆弱だ」と語っている。そんな怪物・ティガー戦車に対し、ウォーダディーら5人の兵士たちが乗り込んだシャーマン戦車が挑む。
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