10月11日~12日の2日間にわたって徳島県で開催されたアニメイベント「マチ★アソビvol.13」にて、「ニュータイプアニメアワード」が開催され、劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』が五冠(スタジオ賞を含む)、TVアニメ『キルラキル』が四冠を受賞した。
「ニュータイプアニメアワード」は今年で4回目を迎えるアニメアワードで、毎年10月に「マチ★アソビ」で授賞式を開催。2013年10月~2014年9月までに放送、または上映されたアニメ作品が対象で、テレビ作品賞、劇場作品賞、男性キャラクター賞、女性キャラクター賞、マスコットキャラクター賞、男性声優賞、女性声優賞、サウンド(劇伴)賞、主題歌賞、監督賞、脚本賞、キャラクターデザイン賞、メカデザイン賞、スタジオ賞の14部門がファン投票により選出された。
発表された各賞は以下のとおり。
テレビ作品賞:『キルラキル』
劇場作品賞:『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』
男性キャラクター賞:『ソードアート・オンラインII』キリト
女性キャラクター賞:『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』天海春香
マスコットキャラクター賞:『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』ヨタロウ
男性声優賞:梶裕貴
女性声優賞:中村繪里子
サウンド(劇伴)賞:『キルラキル』
主題歌賞:『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』「M@STERPIECE」
監督賞:『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』錦織敦史
脚本賞:『キルラキル』中島かずき
キャラクターデザイン賞:『キルラキル』すしお
メカデザイン賞:『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』
スタジオ賞:A-1 Pictures
序盤の発表では『キルラキル』が脚本、キャラクターデザイン、サウンド各賞を立て続けに受賞し、『アイマス』は2位、3位に入る展開が続く。その後『アイマス』は主題歌賞、劇場作品賞、監督賞を立て続けに受賞、最終的には『キルラキル』が四冠、『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』が五冠を達成し、TVアニメ作品と劇場アニメ作品で多くの賞を分け合う形となった。『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』ヒロインの中村繪里子は女性キャラクター賞と女性声優賞のダブル受賞を果たし、「(声優とアイマスを)ずっと続けていたいです。約束します!」と宣言していた。
各賞発表には『キルラキル』脚本の中島かずき氏、『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』の坂上総合プロデューサー、鳥羽プロデューサー、『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』脚本の上江洲誠氏らが登壇して感謝を伝えた。また、男性キャラクター賞を受賞した『ソードアート・オンラインII』からは、制作会社のA-1 Picturesの植田益朗社長がキリトのコスチュームで登場し大歓声を浴びていた。
「M@STERPIECE」で主題歌賞を受賞した『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』からは中村繪里子、浅倉杏美、下田麻美がゲストとして登壇。中村は"夢を初めて願って今日までどの位経っただろう"という歌詞を引用しながら、ファンへの感謝と次の夢に進む意志を話した。劇場作品賞では、クライマックスのライブシーンをほぼ丸ごと上映。キャラクターたちのダンスに合わせてキャスト陣が一緒に踊り、客席ではサイリウムが振られ、さながらライブ会場のようだった。さらにキャスト陣は「M@STERPIECE」をライブで披露。超満員の観衆が揃ってピースを突き上げてアイマスの受賞を祝っていた。
マスコットキャラクター賞発表には『スペースダンディ』のミャウと『うーさーのその日暮らし』のうーさーがスペシャルゲストとして登場。ところが、2人ともベスト10にはランクインせず、『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』ヨタロウ(キリシマ)が受賞するオチがついた。
授賞式のラストには飯泉嘉門県知事がプレゼンターとして登場し、徳島アニメ大使に就任したばかりの中村繪里子との貴重なツーショットも実現。さらにラストには、2年前の「ニュータイプアニメアワード」で男性声優賞を受賞した大塚明夫がサプライズで登場。眉山から下山するルートは混雑するため、早めに帰り支度をする人も多い時間帯だったが、大塚が一声発した瞬間、帰宅しかけた来場者がフィルムの逆回しのようにステージ前に走って戻ってきたのには一流の役者の引力を感じた。