オウチーノ総研は、20~39歳の未婚女性443名と、子どもがいる40~65歳の既婚女性663名を対象に「『仕事と結婚・出産』に関するアンケート調査」を実施した。調査期間は9月26日~29日。
管理職願望を持つ人は10%未満
仕事で「管理職」になりたいと思っているか尋ねたところ、「なりたい」と回答した未婚女性は8.6%、既婚子持ち女性は2.6%だった。「なりたくない」は未婚女性が26.6%、既婚子持ち女性が15.4%で、未婚・既婚に関わらず、管理職願望を持っている人は10%未満とごくわずかだった。
「なりたい」と思っている理由を聞くと、未婚女性は「給料が上がるから」(34歳)が最も多かった。既婚子持ち女性は「責任のある立場で業務を行い、給与面でも満足したい」(43歳)や「仕事をするうえで、やりがいがあるから」(58歳)などを挙げている。
未婚女性の46%は「子どもを産んだ後も仕事をしたい」
未婚女性に、仕事と結婚・出産についてどう考えるか尋ねたところ、最も多い回答は「出産したら一旦仕事をやめ、子育てが落ち着いたら再び働きたい」(25.6%)、次いで「産休・育休などを活用して、結婚・出産しても仕事は続けたい」(20.5%)だった。未婚女性の46.1%は「子どもを産んだ後も仕事をしたい」と考えているようだ。
続いて、既婚子持ち女性に、仕事と結婚・出産についての理想と現実を尋ねた。47.0%が結婚前に「出産した後も仕事をしたい」と考えていたのに対し、実際に出産後も仕事をしている人は34.2%だった。一方、「結婚・出産したら仕事をやめたい」と考えていた人は40.5%だったのに対し、実際には51.6%と過半数が結婚・出産を機に仕事をやめている。
女性が社会で活躍するために必要なことは何だと思うか尋ねたところ、未婚女性で最も多い回答が「職場の産休・育休・短時間勤務等の充実」(42.4%)、2位が「子育て後に元の会社に復帰できる仕組み」(37.0%)だった。
既婚子持ち女性の回答で最も多かったのが「子育て後に元の会社に復帰できる仕組み」(40.1%)、2位が「職場の産休・育休・短時間勤務等の充実」(36.8%)となっている。