日本銀行は10日、2014年9月の貸出・預金動向(速報)を発表した。それによると、銀行(都市銀行等、地方銀行、第2地方銀行)の貸出平均残高は前年同月比2.4%増の416兆2,325億円となり、36カ月連続で増加した。伸び率は前月より0.1ポイント上昇し、3カ月ぶりに拡大した。
業態別に見ると、大手銀行など都市銀行等の貸出平均残高は前年同月比1.2%増の200兆9,849億円、地方銀行は同3.7%増の170兆49億円、第2地方銀行は同3.0%増の45兆2,427億円。地方銀行と第2地方銀行を合わせた貸出平均残高は同3.6%増の215兆2,476億円となり、伸び率は2009年5月(3.9%増)以来の高い水準となった。
信用金庫の貸出平均残高は前年同月比1.4%増の62兆7,893億円。銀行と信用金庫の貸出平均残高の合計は同2.3%増の479兆218億円となった。
外国銀行の貸出平均残高(円貸出)は前年同月比6.7%減の1兆9,248億円だった。
預金(実質預金と譲渡性預金(CD)の合計)の平均残高は、都市銀行、地方銀行、第2地方銀行の合計で前年同月比2.9%増の608兆5,382億円。伸び率は前月より0.1ポイント拡大した。
業態別では、都市銀行が前年同月比2.7%増の299兆4,918億円、地方銀行が同3.2%増の245兆6,373億円、第2地方銀行が同3.0%増の63兆4,091億円、地方銀行と第2地方銀行の合計が同3.1%増の309兆464億円となった。