JR東海はこのほど、台風18号にともなう線路内への土砂流入により運転見合わせとなっている東海道本線由比~興津間について、作業が順調に進めば10月20日に運転再開できるとの見通しを示した。

台風18号で被災し、東海道本線の一部区間で運転見合わせが続く(写真はイメージ)

復旧までの間、由比~興津間を含む定期券・回数券、および10月5日以前に購入した乗車券を持つ人を対象に、東海道新幹線による代替輸送を実施。対象者に限り、特例として特急券なしで東海道新幹線新富士~静岡間に乗車できるようになった。

また、当面の間、三島~静岡間で臨時列車「こだま719号」(三島駅7時5分発・新富士駅7時15分発・静岡駅7時26分着)を運行。同列車は全車普通車自由席で、平日のみの運行とされている。富士駅から新富士駅への移動をスムーズに行うため、両駅を結ぶシャトルバスも運行。11日からは不通区間の代替として、蒲原~興津間でバスによる代行輸送も始める。

なお、由比~興津間不通の影響を受けているJR貨物も、輸送量確保のために実施しているトラック代行輸送と迂回臨時列車の運転を拡大。新たに区間列車の運転も開始し、これらを組み合わせることで1日最大往復1,990個(5トンコンテナ換算)の輸送力を確保する。これは不通区間における提供輸送力の約18%に相当するといい、今後も引き続きトラック代行輸送と迂回列車運転の拡大を検討していく考えとしている。

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